先に痛みは体で起こる一種の電気現象であり、筋肉で起こる問題だとお話しました。
この記事では、ではなぜ筋肉で痛みが起こるのかというお話をします。
この記事を書いた人
・元文部技官(国立大学の医学部でドクターの研究助手)
・中国4,000年の秘術奇形療法研究家
・細胞還元療法研究家
・痛みの電気現象を停止する方法の実用新案取得
・マイナスイオン応用学会(東京大学内)会員
・痛み回復サポートセンター代表
・Amazonから本を4冊出版
・Amazonランキング8部門で1位獲得ベストセラー
・インターネット痛み回復指導18年(回復者10,000人突破)
・TV「○ートたけしの家庭の医学」に資料提供
痛みはなぜ筋肉で起こるのか?
医学書のベストセラー『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』の中で、著者の加茂先生はこのように言っていらっしゃいます。
患部が継続して大きな刺激を受けると、脳はその刺激を受けて自律神経の交換神経が緊張します。
交感神経が緊張すると血管が収縮しその結果血流が悪くなり、筋肉細胞に十分な血液が行かなくなり酸欠状態になって行きます。
筋肉細胞が正常に機能するために酸素は必要不可欠で、酸欠状態は細胞にとって危機的な状況になります」
大きな刺激とは通常仕事やスポーツで筋肉を酷使することを意味します。
そうすると交感神経が緊張するので血管が収縮し血流が悪くなります。
血流が悪くなると筋肉細胞に十分な栄養や酸素が行かなくなるので細胞が壊れてしまうということです。
細胞が壊れると筋肉そのものが正常に機能しなくなるので、SOSの電気信号を出して教えるのが痛みという訳です。
活性酸素が細胞を破壊する
国立研究開発法人理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センターの渡辺恭良先生はこのように言っています。
私たちの細胞には血液によって栄養と酸素が運ばれ、その栄養を酸素で燃やして活動のためのエネルギーをつくっています。
酸素が燃える時に生じるのが活性酸素です。
活性酸素は増え過ぎると細胞を錆びさせて老化を進めますが、通常は体に備わっている抗酸化力が働いて過剰な活性酸素を除去しています。
しかし活動量が増えたりストレスや環境から心身に負担がかかったりするとそのぶん細胞は頑張らなくてはならず、多くの酸素を使ってエネルギーを作ろうとします。
その結果、活性酸素も大量に発生します。
体内の抗酸化力が追いつかず、細胞自体が錆びついていきます。
免疫学の研究で有名な安保徹先生(新潟大学医学部:故人)もベストセラー本「薬をやめると病気は治る」でこのように言っていらっしゃいます。
交感神経が過度に緊張した状態では、白血球(血液中を流れる細胞の一つ)のうちの顆粒球と呼ばれる細胞がふえます。
顆粒球は活性酸素という毒性の強い物質をまき散らし、これによって体の粘膜細胞(筋膜)が破壊されます。
細胞が老化する仕組み
活性酸素で起こる症状
つまり血流が悪くなると、活性酸素が発生して細胞が錆びて破壊されることが細胞学や免疫学で分っています。
私達の老化もこの活性酸素が原因で、直接ないし間接に色々な病気の9割以上に関係していると言われています。
痛みが起こる11の原因
納得して頂けたでしょうか?
そして次のような場合通常の呼吸により発生する何倍もの活性酸素が生成されて、様々な病気や老化を引き起こすと言われています。
- 激しい運動、肉体的にきつい仕事などで大量に酸素を消費したとき
- 高密度の酸素吸入・摂取をしたとき
- 体内に病原菌やウイルスなどが侵入してきたとき
- 喫煙、車の排気ガスや工場の排煙を多量に吸ったとき
- 大きな手術をしたとき
- 強いストレスを感じたとき
- 大量の紫外線を浴びたとき
- 放射線(レントゲン、放射線療法など)を浴びたとき
- 体内に医薬品などの化学物質が入ってきたとき
- 電磁波(携帯電話、パソコン、高圧線など)を浴びたとき
- 多量飲酒 など
仕事や運動などで毎日筋肉を酷使すると大量の活性酸素が発生して筋肉細胞(筋膜)を錆びつかせるので、伸びたり縮んだりできなくなるのです。
筋肉が錆びた状態は筋肉が硬くなっているので触ると大体分かります。
肩こりなんかは触るとすぐに分かりますよね。
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