競技をするうえでアンチドーピングはもっとも心得ておきたいことのひとつです。
興奮剤など明らかにわかるものを使用する人はほとんどいないでしょう!
でも、普段何気なく口にしているサプリメントや風邪などの市販の薬や栄養ドリンクにも
多少に関わらず禁止薬物が含まれていることがあります。
ドーピング検査で陽性のでたものは、2年間どんな大会にも出場することができません。
たとえそれを知らずに口にしたとしても・・・
『私はトップ選手じゃないから』とか『パラリンピックに出るわけじゃないから関係ない』
と思う選手もいるかもしれません。
でも、先日ドーピングの説明を聞きにいった方にお聞きした、たとえ話をします。
ある田舎町の中学校の教師が走ることが好きで、もう何年も自分でトレーニングをし
市民マラソンや町内の大会にたくさん出場されていたそうです。
結果はいつも50番以下。
このごろは年もとり、健康マラソンでもいいやと完走目的でも走り続けていたそうです。
そんな先生が、走ることが好きな人なら一度は参加してみたいと思う
ホノルルマラソンに出場することを決め、参加しフルマラソンを完走しましたが、
結果は100番以下だったそうです。
でも、先生は完走できたうれしさと清々しさで『もっと練習をして来年も出場しよう』と思ったそうです。
しかし、たまたまその方がドーピング検査の対象選手となり、調べた結果が陽性で、
2年間の出場停止を通告されたということです。
トップクラスの選手じゃなくても、趣味で走っていたとしても、たまたま何かに禁止薬物が
含まれていただけだとしても陽性は陽性なのです。
ドーピングは突き詰めると難しく、デリケートな問題ですが、
国内の身近な大会でもドーピング検査をされる大会はもちろんあります。
わたくしたちは特に必要以上に薬を使用しなくてはならない場合がありますので、
常に考えて摂取するようにしましょう。