こんばんは、
長尾隆史です。

我々は、
新潟 燕三条で
ステンレスカトラリー(ナイフ・スプーン・フォーク)
を中心とした
キッチン用品全般を卸売りしている
(有)ナガオという企業です。

 

やってしまった。

 

その、

ひと言に尽きるような気がしています。

とてつもない

ティーポットを企画しました。

 

名を

KOGEI ティーポット

といいます。

 

 

 

容量は

左が680ml

右が340ml

いずれも満水値ですので

実容量この80%くらいと考えてもらえれば。

 

この画像をみる限りは

ただの

ステンレスのティーポットに見えるかもしれません。

 

半分はあってます。

 

正しくは

只物ではないステンレスのティーポットです。

 

 

ほぼ全ての工程において、

手作業でつくられるティーポット。

それ即ち工芸=KOGEI。

 

もちの

ろんで

We are 燕三条製です。

 

 

いったい、

これのどこが、

問題作で、

やっちまったのか。

 

初めにことわっておきます。

 

この

KOGEI ティーポットは

使い勝手に優れた実用的な製品ではありません。

 

 

実物は、

とてつもない質感と重量感。

事実、このティーポットはとにかく重い。

とくに680mlは感覚的にかなり重い。

ここにお茶が入ると

おそらく1kgを超えます。

(つまり340mlは600g強)


極厚のSUS304材(18-8ステンレス)を使用して、

職人の勘と経験があってこそ形づくられる本製品。


直線と曲線が入り混じるデザインであるにもかかわらず、

表面は鏡面仕上げ。

八角形とアールのラインの絶妙な融合。


そう、

KOGEI ティーポットは

お茶を淹れることもできるアート作品なのかもしれない。

それについて、
根拠はありません。

オレの勘でしかない。

もっといえば、

盲信でしかないのかもしれない。

 

 

現代は、

透明で・軽く・割れない

ティーポットが主流となりつつあると思う。


優れた利便性と納得の価格。

すみません、

それとは真逆です。


中身は見えず、

不必要なまでに重く、

熱くなる本体。

 

共通項は割れないということくらいでしょうか。

 

さて、
ECサイトではご法度とされている訴求方法があります。

それは

質感を売りに訴求することです。
なぜならば、

実際に見て、

実際に手で触れていないあなたに質感を説くことは、

作り手側のただの思い込みの押しつけにすぎないから。

 

しかしながら、

このKOGEI ティーポットには質感しかないのです。
何度書いてもうまく伝えることができない

その質感しかないのです。

 

このように、

訴求する要素が

個人の感覚だけを根拠に立脚している製品は

ふつうの

メーカーやブランドさんでは

まず通らないと思います。

 

けど、

お茶好きのオレがいいと思ったから

やる。

(マニアではないけど)

 

じっさいに、

これでお茶の時間をたのしんでいると

実用的ではない

とっても無用で

リッチな気分に浸れます。

 

へへ、

やっちまったぜ。

 

みたか

世界。

 

これが燕だ。

 

 

 

 

飾り棚。

これはとても振り切った趣味なので

たくさん淹れる必要がないなら

340mlをおすすめします。

 

 

他社製品と。

どっちも大好きです。

どっちかなんて選べない。

 

 

妻ゾーンを借りる。

いいなあ、

とっても

絵になる。

 

 

オレゾーン1。

完全に

個人の趣味と化しています。

 

 

オレゾーン2。

趣味のものがあるところ、

どこにでも置きたくなります。

 

 

オレゾーン3。

ここまでくると、

自分以外は理解不能な

かんじになってると思う。

でも、

仕方がない。

 

そういう奴だと思ってもらうしか

方法がない。

 

もしかすると、

KOGEI ティーポットは

使っていない時こそ

最高にその意味を発揮する

製品なのかもしれない。

 

若干、

脱線しつつありましたが

製品そのものに

戻ります。

 

前述のとおり

KOGEI ティーポットは

ステンレス加工の職人の手作業によって

できています。

 

時代は飛び去ります。

おそらく、

日々刻々と変化する機械の調子と相談しながら

人間が手作業でつくるような製品は

今後絶滅してゆくでしょう。
大きな時代の流れは

どうすることもできませんが、

オレはできるだけそういった製品に光をあてたい。

 

最後に紹介する

販売サイトのリンク先に

対価として表示されている金額が

あなたにとって妥当かどうかはわかりませんが、

2023年の現代、

まだ熟練の職人の技が残っている工場(こうば)に

きちんとした対価を支払ってこの製品をつくりました。

 

現代は、

シェアやダウンロードがあたり前の時代です。

すみません、

やっぱりそれとは真逆です。

 

KOGEI ティーポットは

所有するたのしみを味わう製品です。

 

断捨離ってなに?
存分に、

好きな物に囲まれて暮らすのも

それはそれで

よいのではないでしょうか。

販売サイト

 

Amazon.co.jp

 

 

楽天市場 キッチンラボ

 

 

この製品は、

おそらく人を選びます。

 

お客様をもてなす

企業コンプライアンスが盛んに叫ばれる現代、

ありえないような図式です。

製品が

所有する人を選ぶのです。

 

つまり

こういった類の製品に、

ビビッときちゃう人用です。

(もっと過激な表現もできましたが)

 

もとより、

万人受けするとは思っていません。

三年くらい前にやった

刀 -カタナ- プロジェクト と同じくらい

振り切った企画です。

(今や粉末ハイスもずいぶんと普及しました)

 

すこし変わったお茶好きが

一定の人数いることを切に願います。

 

世相は相変わらずで、

物価高も止まりませんが、

趣味の世界くらい、

たのしませてください。

お願い致します。

 

この辺で、

それではまた。

 

 

 

越後商人 長尾隆史

キッチンラボ 楽天市場店

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