経営コンサルタント・中小企業診断士の長尾です。
日経新聞の見出しをさらりと流し読みをして、興味がある記事については全部読むという事を日課にしています。
最近、私が意識して読んでいますのは以下の3つのテーマです。
1.労働者不足
→シニアの活用、生産性の向上、無人化、外国人労働者
2.自動車業界の転換期
→電気自動車の普及、自動運転、5G通信、他業種からの参入
3.金融機関(情勢)について
→商工中金の民営化、メガバンクの大リストラ、フィンテック
どの記事も毎日必ず掲載されています。
その中でもメガバンクの大リストラについて注目しています。
メガバンクはつい最近まで過去最高収益を連発していました。それが、今やメガバンクの各行とも1万人から1万5千人のリストラを敢行すると発表しています。
まぜ、そのような非情な判断をするのでしょうか。
答えは一つで外部環境の変化に対応しなければ生き残れないという判断をしたからでしょう。
今後到来するAIを中心にした顧客サービス、仮想通貨がインフラになることなどを見据えた経営判断だと思われます。
(マイナス金利政策で利ザヤ収入が減少したこともあるでしょうが)
ですから、倫理的には納得いきませんが経営判断としてはやはり正解なのでしょう。
外部環境の変化に対応するには、変わる事、環境に合わせる事に尽きるわけですが、そのためにはメガバンクのように既存ビジネスで利益を出し、資金調達を活用しながら次の収益の柱に投資していかなければなりません。
中小企業にとってそれは簡単な事ではありませんが、外部環境の変化に備えるという意識だけはもっておきたいものです。
私どものような業界ももしかすると、途上国の企業に対してインターネットを介して経営指導ができる時代が来るかもしれません。
メガバンクの大規模リストラが意味するものは近未来に備えて生まれかわる意思表示と捉えられるのではないでしょうか。
それでは、また次回です。