単体と集合体の調和 | nagao-atelierのブログ

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個としてのまとまり

建築物に使われる色は、色合いを表す「色相」を基準にすることが多く、例えば、自然素材の中でも木と土が持つ色相は近く、多色が混在していてもまとまりのある印象になります。

 

このように色合いがそろっていて、彩度と明度といった濃淡の変化で構成された配色を「色相調和型」といい、ひとつの純色と白・黒による3色の割合の変化で構成されています。

 

つまり、色の数が増えても調和を保つことができるのは、元の色がひとつだからです。

 

一方で、瓦・自然石・ステンレスなどの建材が持っている素材色は、塗装のように自由に調整できないので、これを踏まえて調和を図ることが大事になります。

 

例えば、煉瓦とアルミサッシを組み合わせる場合は、煉瓦の持つ暖色系の色相を考え、黄味の少ないものやプラウン系の色にすると色相のなじみが良くなるといったように。

 

コンクリート打ち放しなどには、色味の少ないアルミ色やプラック系のものがなじみが良くなります。

 

いずれの場合でも一方の低彩が低ければ、大きな違和感は生じにくくなりますが、他にも様々な部材があるため色合わせの検討は多岐に渡ります。

 

このように、色相の微妙なズレでも全体的にまとまりのない印象になることが多いのです。

集合体の色彩

複数の建築物を集合体とする面的な計画の場合、「全体の統一感と適度な変化」を両立させることが必ず求められます。

 

この時、同じような配色の繰り返しでは、引いて見た時の全体の統一感はありますが、近景で見た時の変化があまりなく、単調な印象を与えてしまいがちです。

 

これは統一感というものが、近い距離では質感や陰影など、より細かな違いに意識が向いてしまい認識しづらく、少し距離を置いて全体を意識する時に感じるものだからです。

 

このように、視点を変えながら見た時、遠景で「慣用色によるまとまり」をつくり、近景では「穏やかな色相の対比や濃淡の変化」をつくりだすことで、街並みとしての統一感がありながら、適度な変化も合わせ持つ風景が可能となります。

 

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