ドラえもんが立案した「アレ」を行うために、ドラえもんズは各地でやることを分担した。


中国では、王ドラが竹林の中で竹をパンチやキックで次々と切っていく。

一段と太い巨竹も細切れにするが、上の部分が王ドラの頭上に落ちた。

トルネードのように高速回転して竹を次々倒していったが、当然ながら目を回したのだった。

王ドラは竹で何かを作っている。
「あれには!これが!絶対!必要です!からね!」と手で竹を叩いていると、
「王ドラさん。」
突如、声のした方を振り向くと、そこにはシニヨンの少女がいた。

「いつも修行大変ネ」
「チャッ、チャッ、チャッ、チャウチャウさん!
「ハイ、餡まん。沢山蒸(ふ)かしたから、お裾分けネ。」

※ちなみにチャウチャウの声はミニドラと声が同じ佐久間レイ(ノンクレジット)。
佐久間レイでチャイナ娘と言えば『らんま1/2』のシャンプーだろう。王ドラの林原めぐみは女らんまなので尚更である。

照れ屋であがり症の王ドラは顔を赤くしてすっかりデレデレな顔になってしまう。
「じゃあネ。」
王ドラは餡まんを持って踊り出す。

「よし!」
王ドラは小さな竹を使ってあることをしようとする。
「チャウチャウさんに、お礼をしなくてはいけませんね。よーし、気合いを入れて!」
愛が籠った技を、小さな竹に込める。

井戸で水汲みをしているチャウチャウを竹の陰で見つめる王ドラ。

チャウチャウのために鶴を象った竹細工を作ったのだ。

「チャウチャウさん、喜んでくれるかな?
『フン!こんなのキライ!』なんて言われたらどうしよう…。いやいやいや!でももしかして、
『えーっ、これ王ドラさんが作ったの!?スゴい!尊敬しちゃう!』なんて事になったりして…
ククククククククク。困っちゃうなぁ~、エヘヘエヘヘエヘヘエヘヘ…」
竹の陰で妄想している王ドラの事など露知らず、水を汲み終えたチャウチャウはどこかへ行ってしまった。

「やれやれ、まったく何をやってるであるか王ドラは。」
その王ドラの様子を手鏡で見ていたドラメッドⅢ世は呆れていた。

「ん?おっといかんいかん!こんなことをしてる場合ではない!吾輩は、アレの準備をしていたのである!」
ドラメッドは大慌てで外へ走り出した。

「あれ?なんだかみんなで始めたようだけど、一体何をする気なのかしら?
もう少し様子を見ていましょ♥️」


次回はサウジアラビアです