
「ロボット学校七不思議!?」のPart.2は工作室。アイツが出てきます。
外の堀から噴水を通して学校の中に入ったキッドとドラミ。

キッド「畜生!エドが吸い込まれちまった!あれ一体…」
ドラミ「あああああ!!」
キッド「どうした!?」
ドラミ「あ、あれあれあれあれ」
キッドの独り言を遮るように悲鳴を上げるドラミ。
モナリザや招き猫といった美術品がある。

キッド「ここは、工作室だよなぁ。こんなもん、飾ってあったっけか?」
しかし、美術品をよーく見ると…
ドラミ「大変!これみんな学校の生徒よ!」
キッド「何ィ!?」
ドラミの言う通り、部屋に飾られている美術品の正体は、ロボット学校の生徒達だったのである。
ドラミ「酷いわ。誰がこんなことをっ、あああああ!!」
2度目の悲鳴を上げるドラミ。
キッド「今度は何だァ!?」
ドラミ「あれ、あれ、あ…」

キッドが後ろを振り向くと、巨大な黒い物体がいたのである。
ドラミ「ゴキブリ!!?」
キッド「ギョキブリィ!?」
物体「ギョロ!」
ドラミ「ギョロ!」
その黒い物体は一つ目を開けるとこう言った。
物体「作ってあげようね、作ってあげようね。」
ドラミ「『作ってあげようね』って…」
キッド「そうか、生徒達をこんな目に遭わせたのは、おめぇだな!?」
空気大砲を構えるキッド。しかし、謎の物体は空気大砲を奪い取る。
キッド「俺の、空気大砲を!」
物体「作ってあげようね、作ってあげようね。」
キッド「何しやがる!あ、おっと!」
謎の物体によって、キッドの空気大砲は自由の女神に改造された。
この出来には思わずキッドも「お見事」と呟いた。
ドラミ「あなたは一体!」

その黒い物体が正体を現す。頭には「鉄人」と書かれていた。
キッド「おめぇは、"工具の鉄人"!!」
ドラミ「工具の鉄人?」
その時、右から飛んできた接着剤で、キッドとドラミは足を固められてしまう。
ドラミ「足が動かない!!」
工具の鉄人「作ってあげようね、作ってあげようね。」
身動きがとれなくなったキッドとドラミを巨大な工具が襲う。
このまま改造されてしまうのかと思ったその時、

王ドラ「アチョー!!!」
王ドラが工具の鉄人にキック。寸でのところで助かった。
キッド「王ドラ!」
ドラミ「王ドラさん!」

王ドラ「あれは、わたくし達がこの学校にいた頃、工作室のアシスタントをしていた"工具の鉄人"。
確か今は使われていない筈ですが…」
工具の鉄人「作ってあげようね、作ってあげようね。」
工具の鉄人は起き上がると、ターゲットを王ドラに変えた。

王ドラ「どうやら何か異変が起きているようです。ホーホッホッホ!」
ヌンチャクを取り出した王ドラは、その一本をキッドとドラミの足元に投げて、固まった接着剤を砕いた。
ドラミ「足が動かせるわ!」
キッド「サンキュー、王ドラ!」

王ドラはヌンチャクを手に鉄人と戦う。
キッド「王ドラ!うーし、ドカーン!ん?」
王ドラの援護射撃をしようとするキッドだったが、先程空気大砲を改造されたために不発になる。

キッド「ドカーン!ドカーン!」
キッドが「ドカーン!」と叫ぶ度に自由の女神が膨らんでいく。
キッド「くそー!ドカーンドカーンドカーンドカーン!」
ドラミ「キ、キッド!」
嫌な予感がしたドラミはキッドを止めようとしたが、
キッド・ドラミ「ああああああ!!」
限界まで膨らんだ自由の女神が破裂して、その反動で吹っ飛ばされたキッドとドラミはゴミ箱の中に落ちてしまった。
王ドラ「アチョッ、キッド!ワッ!」
工具の鉄人と戦っていた王ドラはキッドが飛ばされたことで余所見してしまい、辛うじてハンマーを避けたが、ヌンチャクを叩き潰されてしまった。

工具の鉄人「作ってあげようね、作ってあげようねぇ!」
工具の鉄人の目が、ドリルに変わる。

工具の鉄人「穴開けちゃおうね!穴開けちゃおうね!」
ドリルの攻撃を避ける王ドラだが、壁際に追い詰められてしまった。
工具の鉄人「穴、穴、穴、穴、開け、ちゃおううう!おうう!あーーなーー!!」
しかし、工具の鉄人はこれ以上前に進むことが出来なかった。何故なら…
王ドラ「思い出しました!鉄人はコンセントがないと動けないのでした!」
そう、王ドラの言うとおり、工具の鉄人は実はコンセントで動くタイプ。
直接明言されてないが、これが使われなくなった理由である。
王ドラは工具の鉄人の股下を潜り抜け、キックでコードを断ち切った。
工具の鉄人「穴、開け、ちゃお、穴あなアナ…」
動力源を断ち切られたことで、工具の鉄人は機能停止した。

王ドラ「ふぅ…そうだ!キッド達は?」
工具の鉄人を倒して一安心した王ドラは、吹っ飛ばされたキッド達を探そうと一歩踏み出したが、
王ドラ「!!!??」
自分で切ったコードを踏ん付けて痺れてしまい、結局共倒れになってしまうのだった。
Part3.につづく