当初の予定は今日もポケモンだったが、今日は予定を変更して、『みんなのうた』から『ポケットの中で』を紹介しよう。


ポケットの中で
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作詞:銀色夏生
作曲:吉川洋一郎
編曲:吉川洋一郎
うた:斉藤由貴
イラスト:やなせたかし
初回:1986年2月・3月

【歌詞】




ポケットの中で 星がゆれたので
桃色の砂糖菓子をかじりながら
おもてへ出た
マリンブルーの胸騒ぎと ぼくは
凍えた手をほほにあてた








ポケットの中で星がさわぐので
桃色の砂糖菓子をほうりながら
ぼくはこまった
ひと冬ごとに真夜中は それぞれの
約束を確かめあてているのに





ポケットの中で星がさわぐので
どうしても それがさわぐので
この恋はあきらめようと思った
この恋はあきらめようと思った

【解説】
当時「スケバン刑事」で人気を博していた斉藤由貴が「みんなのうた」に出演。
作詞は『そして僕は途方に暮れる』を作った銀色夏生。
「みんなのうた」では、『バナナ村に雨が降る』や『こぶたのしっぽ』も手がけている。
作曲は「地球大紀行」や「20世紀の群像」のテーマを作った吉川洋一郎。
そしてイラストは、ご存知「アンパンマン」のやなせたかしという、今思うと豪華な顔触れだ。



【感想】
この曲は音楽だけより映像込みで見るべきだ。
銀色夏生さんが綴る、淡い恋心に揺れる少年の心情を、やなせたかし先生が幻想的なイラストで表現している。

歌詞や映像に「星」がところどころ出てくるが、肉眼ではっきり輝く一等星があれば、肉眼では視認しにくい八等星もある。
この歌に出てくる「星」は、少年の傷つきやすい心なのである。