△:「みんなのうた ベストヒットコレクション」(東芝 EMI)収録曲
□:「みんなのうた 年代別セレクション」放送曲


先月、奮発して買った「みんなのうた DVD-BOXⅡ」。 その感想を書いていく。

収録曲

01.それがボクのおとうさん/財津和夫
02.わたしのふるさと/ソロンゴ
03.ごっつぉさま/須貝智郎
04.ピアノ/みなみらんぼう
05.E-WaH-OH/THE VOICE OF JAPAN
06.お年玉/石田ひかり
07.反省のうた/Something Else
08.月の風船/高橋洋子
09.折鶴/山村貴子
10.ふうせん/小島麻由美
11.赤い自転車/花*花
12.泣かないで/本木雅弘&岸田今日子
13.遠い夏休み/杏子

特典A.この広い野原いっぱい/森山良子
特典B.ボクたち大阪の子どもやでェ/T.J.C

本編の感想


01.それがボクのおとうさん
うた:財津和夫
初回:1997年2月・3月

絵を見て分かると思うが、デザインを担当したのは『クレヨンしんちゃん』でお馴染みの臼井儀人。
この親子は、野原親子と同じような描かれ方をしており、 息子に靴下で起こされたり、 妻とケンカした時にビンタされたりと既視感がありありだった。
財津和夫は『みんなのうた』には4回目の出演で、現在のところ最後の歌唱曲。
ちなみに、97年の 『クレしん』映画『暗黒タマタマ大追跡』では、主題歌を財津和夫が歌っている。


02.わたしのふるさと
うた:ソロンゴ
初回:1997年2月・3月

モンゴルをテーマにした歌。モンゴル人のソロンゴが歌うこの歌は、日本語版と母国語版がある。
映像は、かつて(今も?)国語の教科書(光村図書)に収録された『スーホの白い馬』である。

当時僕はこの歌の本放送を見ていた時に、「これ教科書にあるやつだ!」とはしゃいで、わざわざ教科書を持ち出して親に見せていた。今では懐かしく、ちょっと恥ずかしい (笑)


03.ごっつぉさま
うた:須貝智郎
初回:1997年6月・7月

食物連鎖をテーマにした歌。しかし、テーマがテーマだけに途中で放送されなくなった曰く付きの歌だったりする。
内容は、蝿→蛙(本曲では「ビッキ」)→縞蛇→鶏→人間と順番に動き、「命を永らえるために感謝していただこう。」と締める。
アニメは90年代から現在も『みんなのうた』や『おかあさんといっしょ』で活躍する西内としお。


04.ピアノ
うた:みなみらんぼう
初回:1997年6月・7月

『山口さんちのツトム君』を作曲したみなみらんぼうが、本曲では自ら歌っている。
内容は、従兄弟から譲り受けた古ぼけたピアノが主人公で、「君」がピアニストになる5年間の成長を見届けるというもの。
ピアノを題材にした歌は、他には『ピアノとわたし』(八神純子)や『山鹿のピアノ』(エンドレスライス)がある。



05.E-WaH-OH
うた:THE VOICE OF JAPAN
初回:1997年12月・ 1998年1月 (5分)

歌詞や映像の内容から、第2の『WAになっておどろう』と言われている。曲名は「祝おう」の意味。



06.お年玉
うた:石田ひかり
初回:1997年12月・1998年1月

作詞・作曲は所ジョージ。『背中でツイスト』や『歩いてみっか!』では歌も歌っているが、 この歌では作詞・作曲のみである。
歌詞は、子供たちが「親孝行をしたいから、お年玉を100万円にして」というような内容である。 当時『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー』が人気だったこともあって、 100万円が身近な大金とされていた。
ちなみに僕は本放送当時、「パパにビール券」の部分を「パパに志村けん」と替え歌をしていた(笑)


07.反省のうた
うた:Something Else
初回:1998年2月・3月 △

『ラストチャンス』がヒットする1年ほど前に『みんなのうた』に出ていたサムエル。
人間は悪い面ばかり目立つけど、必ずしもすべてが悪いわけじゃなく、これからを頑張れる。
そういう人間に僕もなりたい。



08.月の風船
うた:高橋洋子
初回:1998年10月・11月

『新世紀エヴァンゲリオン』の『残酷な天使のテーゼ』や『魂のルフラン』でお馴染みの高橋洋子が 『みんなのうた』に登場。 月に乗って、夜の世界を旅立つという幻想的な世界を歌う、後の『月のワルツ』のルーツともいえる曲。
歌の最後が「かえりなさい」なので、つい「私に帰りなさい」を連想してしまう(笑)


09.折鶴
うた:山村貴子
初回:1999年2月・3月

作詞はヤオホラン・インヘ。作曲はダリザフ・ダッシニャム。 映像は実写。
自然の実写映像に歌声が響く。


10.ふうせん
うた:小島麻由美
初回:1999年2月・3月

作詞・作曲・歌・映像(キャラデザ)すべてを手がけた小島麻由美。
風船で旅をする楽しい歌。


11.赤い自転車
うた:花*花
初回:1999年4月・5月 □

メジャーデビューする前の花*花が出演していた。
映像は最初は人魚と魚だが、魚が自転車になり街を旅した後にまた元に戻るというもの。
「90年代セレクション」ではこの曲が最後だった。


12.泣かないで
うた:本木雅弘&岸田今日子
初回:1999年4月・5月 (5 分)

元シブがき隊の本木雅弘と女優の岸田今日子がデュエットした歌。ちなみにシブがき隊は『スシ食いねェ!』を歌っているた め、本木は約13年ぶりの『みんなのうた』出演となる。
作詞はUAで、後に『PoPo Loouise』を歌う。
映像は『みんなのうた』常連アニメーターの南家こうじ。



13.遠い夏休み
うた:杏子
初回:1999年8月

学生時代の夏休みを懐かしむ歌。青春の甘酸っぱいひと時を思い出すようにささやくように歌う。
僕はこの歌を本放送で見ていたが、当時小学6年生だった僕には意味を理解するにはまだ早かった。

全体の感想

この時期は、小学校4年生から6年生の間だったので、前半は見覚えのある曲がそろっていた。 ただ、後半(99年度)の曲は本放送はあまり見ていなかった。 97年度からは1曲で5分間使い切るロングサイズ曲が初登場した。
音声だけ聞くのと、映像込みで見るのとでは、やはり感じ方は180度差がある。

『さようならコンサート』の歌詞に「歌はいつでもタイム マシーン 歌えば思い出がすぐに蘇る」 とあるように、当時の自分自身とまた出会えるように思えるのが、「歌」が持つ魅力なのだと僕は思うな。