(2015年10月9日17時30分 改訂)



『特捜戦隊デカレンジャー』が10年の時を経て復活!
放送当時僕は既に高校2年生になっていたが、往年の刑事ドラマを彷彿とさせるようなストーリー、 子供が純粋にかっこいいと思える装備、そして役者達の顔の良さでたちまちハマった。


↑これがDVDディスク

戦隊の対象年齢は大体3歳~6歳くらいだが、 『デカレン』はどちらかというと高年齢層(基本的に7歳以上)に人気が高い戦隊だ。 高校生だった僕は、クラスの中でデカレンジャーの真似をするぐらい入れ込んでいた。

※以下はストーリーの感想。 ネタバレも入っているので、閲覧は自己責任で


『S.P.D』Special Police Dekaranger。 燃えるハートでクールに戦う6人の刑事達! 彼らの任務は、地球に侵入した宇宙の犯罪者達と戦い、 人々の平和と安全を守ることである。 だが今、彼らはひとつの場所にはいない。10年の時が、 彼らに新たな運命を与え、 様々な道を歩ませていたのだ…


ネオデカベース。 旧デカベースは宇宙の武器商人アブレラに乗っ取られた教訓から、 すべての施設は地下に設けられている。

10年後、テツが署長の代理をしていた。 ホージーはというと、コンピュータールームに入り浸ってゲームをしているという噂が流れていた。
ホージー「人の噂もseventy five daysだ。」


ファイヤースクワッドに転属していたバンが戻ってきた。 10年経って、落ち着きも出てきた感じだったが、心の熱さは当時のままで感慨深かった。


旧デカレンメンバーに影を落とした2年前の大事件。 ドギーが宇宙マフィア・ケルリアンファミリーと結託して、機密漏洩した上賄賂を受け取り、 さらに無関係な一般市民を殺害したという。 ドギーはマフィアの一人に撃たれ、2年間意識不明のまま今に至る。
その事件の目撃者は殺された一般市民の一人娘・キャリー。

ボスが犯罪を犯したことを頑なに信じようとしないウメコ。しかし、バンは食い下がるウメコにこう言う。
バン「私情を挟むな。ただ一つの事実を明らかにする。それが俺達の仕事だろ。」
いてもたってもいられなくなったウメコはデカルームを飛び出す。


ジャスミンは結婚していた。 その相手は福井健一…ではなく、episode.7と8に登場し たエスパー少年・日渡氷狩だった。
宇宙警察学校を卒業した彼は、地球署勤務となってジャスミンと再開し、同じエスパー同士惹かれ合ったのだ。 そして、生まれた息子もエスパーである。ちなみに氷狩は「マリリン」と呼んでいたが、元ネタは『1986年のマリリン』かな?

ジャスミンの家にバンがやって来た。しかし、協力はしないという。 頼みの綱だったジャスミンにも断られ、ウメコは「みんな 大嫌い!」と言い放つ。

入浴するウメコ。ドア越しに話しかけるセンちゃん。
ウメコ「あたしさ、苗字変えようかな、『江成』に。」
セン「逃げてどうすんの?ウメコ、セリフ間違ってるよ。 ここは…『最後まで諦めたくない』、だろ?」


キャリーを護送する重要任務には、ホージーも動く。
セン「お前も行くのか、ホージー。」
ホージー「ああ、たまにはちゃんと働かないと、ギャランティー下げられちまうからな。」
ウメコ「職務放棄しないでよね!」
テツ「デカレンジャー出動せよ!」

護送先は宇宙検察庁と宇宙最高裁判所がある、ゴワシチョル星。ここでアリエナイザーのジャッジメントが行われる。
この星周辺の時間の流れは、シオン・モールス現象により、通常の200万分の1であるジャッジメントタイムの10秒は、およそ 8ヶ月にあたる。その間に審議が行われ、重罪の者には、 デリートが許可されるのだ。
しかし、護送途中で襲撃を受け、惑星リーヨに不時着した。

ジャッジメントに関する長年の疑問がここで解決した。

デカルームで指揮を執るテツの元にジャスミンが戻ってきた。
ジャスミン「絶賛子育て疲れ中。でも子供の笑顔を見ると、パワフル・ミラクル・今来る?
テツ「赤ちゃんって、思いもよらない力を与えてくれるものなんですよね。」
さらに、白鳥スワンも久々に戻ってきた。 彼女は、地球署を離れて、科学捜査の独立部門で研究をしていた。


これは、センのシンキングポーズである。こうすることによって、何かが閃くのだ。

不時着先の惑星リーヨで戦闘になるデカレンジャー。 ホージーが突如持ち場を離れた中、変身後でシンキングポーズ(逆立ち)をとるセンちゃん。 閃いたことで、ホージーの後を追いかける。

・真相(ここは物語の核心部分!)
実はアサムとムギは刑事ではなく、真犯人の下僕だったのだ。
ドギーの点滴には少しだけ毒が混ざっていたため、2年間目覚めない状態になっていた。 スワンは最新科学のメディカル注射でドギーを解毒する。
スワン「目を覚まして、ドゥギー。」

すべてはバンの考えた作戦だった。
ホージー「まったく、アイツにはいつも持ってかれる。」

・ウメコが語る仲間との思い出
ウメコ「今はバラバラになっちゃってるけど、チームワーク最高の6人で、あたしはそのリーダーだったの。
ちょっと生意気な超エリートの特キョウだけど、実は純粋で素直なテツ。
エスパーだけど、そんな力を使わなくても気持ちがわかり あえるジャスミン。
変な英語を使うプライド・スナイパーだけど、陰でメチャクチャ努力してるホージーさん。
それから、いつもホワンとしてるけど、正義感は人一倍で 怒らせたら多分誰よりも怖いセンさん。
最後は一番の出世頭、バン。バカみたいにポジティブで、 描いた夢は絶対に叶えちゃうようなヤツ! 多分だけど、バンはあたしのリーダーぶりに憧れて真似することで、地球署の中心的存在になったんだと思うんだよね。」


・黒幕を前に大逆転!
キャリー「させるかよ!10年前と同じみんなの笑顔が、 もうすぐそこに待ってるんだ! お前なんかに邪魔させないぜ!」
ホージー「こちらホージー。たった今宇宙検察庁に到着した。」
セン「そして無事、キャリーちゃんを検察官に引き渡したよ。」
ジャスミン「こちらジャスミン。こっちもやったよ。ボスが目を覚ましてくれた。」 キャリー「よっしゃ!不撓不屈で大願成就だぜ!」
黒幕「どういう事だ!」
キャリー「ミラージュ・ディメンション、解除。」

なんと、ウメコの目の前にいたキャリーは、バンの変装だったのだ!
ウメコ「ええっ!何これ!?ずっとバンだったの!?」
バン「てかもっと早く気付けよ!」
何も知らされてなかったウメコはただただ驚くばかりだった。

バン「スワンさんが開発してくれた最新版のミラージュ・ ディメンションなら、姿を変えるだけじゃなく、 静電気で感触までコントロール出来るんだよ。」
そして、ホージー・センちゃん・ジャスミンがテレポートで現れる。

ジャスミン「説明しよう。うちの息子にはパパ譲りのテレポート能力がある。 おっぱいをあげることで、その能力が私にも伝わったのだ。 だから、地球・宇宙警察病院・宇宙検察庁・ここと、とんでとんでとんで、夢想花!

円広志の「夢想花」かw
と、ここでナレーターからまさかのメタ発言w
「それはいいが、私のセリフがひとつ減った気がする…」

セン「全部バンの作戦だったんだよ。」
ジャスミン「さいざんす。私にもあの時、息子を通して作戦を伝えてくれたの。」
ホージー「俺が2年間、コンピュータールームでボスの事件を調べ続けていたことも知ってたんだ。」
ウメコ「え?じゃあ、どうしてあたしは?」
セン「俺とウメコは何も知らない人の役だったんだよ。」
バン「流石センちゃん!そうなんだ。俺は地球署内部にも 敵が潜り込んでいる可能性を考えて、 そいつらを騙すために敢えてウメコとセンちゃんには何も言わなかったんだ。ごめんなウメコ。怒った?」
ウメコ「すごいよバン!あたしが見込んだだけのことはある!リーダーとして褒めてあげる!」
バン「そりゃどうも。」
ジャスミン「問題の防犯カメラの映像は、最新の技術を駆使した捏造だったのよ。ね、スワンさん。」
スワン「そう、2年前は解析できなかったけど、新しい技術で分析したら、あそこに映っていたドゥギーは、 ミラージュ・ディメンションで姿を変えた偽者だったってことが分かったの。」
ドギー「そうだ、そしてその正体は、銀河系管区警察局局長カイト・レイドリッヒ。」

黒幕が正体を現す。それは紛れもなくカイトだった。
バン「貴様の正体に気付いたボスは取引現場を押さえ、そしてそれを偶然目撃したのがキャリーだ。」

この犠牲者を演じたのは、「ジライヤ」の筒井巧さん。ニンニンジャーの冬映画に出てほしいなぁ… 筒井さんはブログのコメント返信で、「ニンニンジャーに出られるように頑張ります」と言ったけど、 僕は期待しています。

バン「キャリーは、すべてをお父さんの中で見ていた。そして…」
ドギー「逃げろ!ヤツは、すぐに戻ってくるはずだ!…君 の、命も、危ない…」
キャリー「いいよ…お父さんがいないんなら、私…」
ドギー「バカ野郎!折角、お父さんが守ってくれた、命じゃないか…大切にするんだ!… 逃げるんだ…警察を信じるな。信じていいのは、地球署のテツ、ホージー、セン、ジャスミン…」
バン「そしてボスは、俺達6人の名を告げたそうだ。」


バン「お前だけは絶対許さねぇ!」
カイト「ほざけ!こいつの前でそんな戯れ言が言えるのか?」
なんと、巨大なアブレラが出て来た!
アブレラ「恨み重なる地球署のデカ共!このクローンアブレラが踏み潰してやろう!」
フリーザだけでなく、アブレラまで復活するとは!

と、そこにテツが操縦するデカレンジャーロボがデカバイクに乗って参戦!
テツ「まさか10年経ってこの顔と戦うとは思いませんでしたよ!」
アブレラ「それは、こちらのセリフだ!」
ジャッジメントクラッシュでアブレラを追い詰める。
アブレラ「おのれ!この私を倒しても、この宇宙に犯罪はなくならない!」
テツ「懐かしい言葉ですが、それはもういいです!」
ストライクアウトでアブレラを撃破!わずか1分足らずで倒されるとは、哀れアブレラ…まるで『復活のフュージョン』でのフリーザのようだ。


そしていよいよ決戦!新録の主題歌をバックに戦う!
バン「そんなこけおどしのマッスルギアに負けねぇぜ!」
テツ「そうです!ありがちの急ごしらえでナンセンス!」


アサム「ハハハ、こんな言葉知ってんだろ。『老兵は去り行くのみ』!」
セン「そもそも老兵でもないよ!」
ホージー「フィニッシュ!」

ムギ「オラオラ!大人2人、もう息切れしてんじゃないの?」
ジャスミン「勘を取り戻すにはちょうどいい!私らをナメるな!」
ウメコ「そうよ、ドーンといくよ!」
このジャスミンのセリフ、神回『ハイヌーン・ドッグファイト』でボスが言ったセリフだ。
ジャスミン&ウメコ「ツインカム・ラブリー・シュー ト!」

カイトたちを追い詰める6人。しかし、カイトは奥の手として、 アサムとムギを体内に取り込んで大幅にパワーアップ!
その強さに屈しかけるが、6人は強い気持ちで立ち上がる。
ホージー「そうだ、ボスは俺達に沢山のものを与えてくれた。悪を憎む心や、絶対に諦めない強い気持ち!」
ジャスミン「それに、永遠に守りたいと思える素敵な思い出もね!」


そこにデカマスターも駆けつける。しかし、病み上がりのため戦いには出られない。
ドギー「俺の代わりにこれを使え、バン!」
ドギーは愛刀ディーソード・ベガをバンに託した。
ドギー「間に合って、よかった…」
スワン「眠ってていいよ、ドゥギー。」

バン「赤座剣法・雷神剣!
ボス譲りの剣術で、カイトを追い詰める。
バン「レイドリッヒ!いい事教えてやるよ!正義は絶対、 」
6人「勝つ!!!」

そして、バンは罪状を読み上げる。
バン「銀河系管区警察局局長カイト・レイドリッヒ!宇宙マフィアと結託して犯した機密漏洩および、 あまたの殺人の罪で、ジャッジメント!!」
判定は×。デリート許可が下りた!

バン「勧善懲悪一気呵成!」
ディーバズーカのストライクアウトと、ライトニングフィ スト、そしてバンの新技インパルス・ベガスラッシュで見事撃破!
バン「これにて一件コンプリート!」
6人「メガロポリスは~日本晴れ!」

・告白
事件解決後、キャリーは地球を離れた
スワン「夢みたい。またみんなとここに戻れたなんて。ねえ、ドゥギー。」
ドギー「ああ、だからスワン。今こそ、言わなくちゃと思ってることがあるんだ…」

ドギー「スワン。今までも、これからも、ずっと愛して る。」
スワン「バッカ。何よいきなりこんなところで。」
ドギー「おお、スマン!突然過ぎたか。」
スワン「私だって、ずーっとずーっと愛してるんだから。 」
いやぁ、大人ですねぇ…

エンディングのテロップがジャスミンは結婚したことで、 礼紋改め「日渡茉莉花」に変わってた。 バンは帰ろうとする。
バン「今回のことで改めてわかっただろ?バラバラになったって、俺達の心はいつも一緒なんだって。」

S.P.D.』 Special Police Dekaranger。 燃えるハートでクールに戦う彼らは、これからも永遠に不滅である。 挫けそうな時は思い出してほしい。今そこにいなくても、 デカレンジャーはいつも君の心の中にいる。 これからも一緒に戦おう。人生のエマージェンシーを乗り越えた向こうには、 きっと素敵な宇宙が広がっているのだから…
フォーエバー・デカレンジャー!

こういう同窓会みたいな企画はこれからも続いていって欲しいと僕は思っている。