秋田の代表的な郷土料理「いぶりがっこ」。

燻製干しのたくあん漬け。

かつては県内陸部の農家で作られていたとされている。
冬の訪れが早い秋田。晩秋から冬にかけて日本海の湿気を帯びた西風が奥羽山脈に阻まれ、降雨と降雪が多くなり、日照時間が短く気温も下がるという環境。

家の囲炉裏の上で大根を干してたくわんは作られていた。

囲炉裏火の熱と煙で干すことにより、大根の保存性を高める製造法。

米ぬかと塩などで漬け込んで水分を取り除くことで、冬を越して食べることができる越冬の知恵が生んだ料理。

この囲炉裏干しのたくあん漬けが「いぶりがっこ」の原型とされる。

〈いぶり〉とは〈いぶした〉という意味で、〈がっこ〉とは秋田で〈漬け物〉を意味する方言とのこと。

深い香り、心地よい歯ごたえに、人々は魅了される。

 

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