オーロラ(地球の見る夢) | naganomathblog

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[アイルソン空軍基地上空のオーロラ(アメリカ合衆国アラスカ州)]

今月12日に起きた大規模太陽フレア(過去記事⇒X-1.4クラスの太陽フレア発生!)により放出されたコロナ質量放出(太陽フレアによって放出されるプラズマの塊)は7/14に地球に到達しました。
幸い心配された停電や電力システムの破壊は起きませんでしたが、今回のコロナ質量放出によって昨日までの間に、各地で美しいオーロラが観測されました(オーロラの発生原理については記事の末尾に簡単にまとめます)。

[Planetary Conjunction with Auroras:クリックで拡大⇒画像元

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【オーロラの発生のしくみ】
プラズマ(気体分子が陽イオンと電子に別れて自由に運動している状態のこと)が大気中の酸素分子などと衝突すると、分子中の電子が過剰なエネルギーを持つようになり、いわゆる「励起状態」になります。励起状態にある電子はすぐに元のエネルギーに戻ろうとして、余分なエネルギーを光として放出します。これがオーロラの発光のしくみです。

参考⇒動画による説明(Flash)

【オーロラが発生する場所】
オーロラが見られるのは寒い場所、というイメージがありませんか?でも、実は南極や北極ではオーロラはあまり発生しません。オーロラがよく発生するのは下の図のような極をとりまくドーナツ状の地域です。このあたりことを「オーロラオーバル」と言います。

さきほど、プラズマが大気中の分子にあたるとオーロラが発生すると書きましたが、プラズマ粒子の大半は、地球の磁気によって跳ね返されてしまいます。結果として、下の図のプラズマシートと呼ばれるところに、プラズマがたまり、何らかのきっかけで、磁力線にそって加速するとこのドーナツ状の領域にたどり着きます。


《参考》
オーロラのしくみついてはこのサイトが詳しく、分かりやすいです。
Live!オーロラ~オーロラのしくみ

【今日の動画】
さだまさし 「極光(オーロラ)」
「オーロラ 地球も夢を見るんだ こいつがそうだと目を輝かせていた…」という歌詞が好きです。ちなみにこの歌は実話を元に書かれています。









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