トーマス・ヤング | naganomathblog

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今日はイギリスの物理学者トーマス・ヤングの239回目の誕生日\(^o^)/

ヤングは光の干渉実験(ヤングの実験)で高校生にも馴染みの深い(?)人だと思いますが、とても多才な人だったようです。
まず、もともとはお医者さんです。
それが医学において乱視や色の知覚などを研究しているうちにま光学の研究に向かい、光の干渉実験(ヤングの実験)を通して「光は波である」と主張するなど、物理学者としての道を歩き始めます。また、弾性体力学の基本定数(ヤング率)に名前を残していますし、実は「エネルギー」という言葉を最初に使ってその概念を導入した人でもあります。さらには音楽の世界で鍵盤楽器の調律法の一つであるヤング音律を考案。これは不協和音が少ない調律法として今でも高く評価されています。

私はこういう多才な人が好きです♪(^_-)-☆

【ヤングの実験(高校生向け)】

ヤングの実験はセンター試験の最頻出問題でもあります。
もちろん、基本は波の干渉条件(光路差が波長の整数倍の時に強め合う)ですが、理解のポイントは近似です。
スリットとの間隔(d)と縞模様の間隔(x)がスリットとスクリーンの距離(l)に比べて十分小さいとして、S1PとS2Pが平行であると近似し、sinθ≒tanθと近似することで、光路差を

と考えるわけですが、このことはxが十分小さい時の近似である、

を使って、三平方の定理から

とすることと、同程度の近似なのだということに注意しましょう。

以上、業務連絡でした(∩_∩)





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