近鉄という球団は元々弱小で、長年リーグのお荷物扱いを受けていたそうだ。唯一光明が差したのは、西本幸雄監督時代ぐらいだと聞く(その1979年も目前で「江夏の21球」に封じられ日本一ならず)。

「人気のセ、実力のパ」というのは本当で、在阪球団の、それもパ・リーグの試合なぞ日本シリーズでもなければとても関東圏のファンは観られない状況。そんな中、かろうじて神奈川は川崎にまで届いた河内のおっさん連中の一瞬の光芒──それがあの1988年の「10.19」であった。

 翌1989年、近鉄バファローズはラルフ・ブライアントの4打数連続ホームランで宿敵西武ライオンズを打ち砕き、日本シリーズへ駒を進め巨人に先に3連勝するも、いわゆる加藤哲郎の舌禍事件もあり4連敗、またしても日本一の夢は叶わなかった。ホームランを打った巨人駒田の口元が明らかに「バーカ!」と言っていたのを覚えている。

 本拠地を大阪ドームに移し1999年からは「大阪近鉄」となり、タフィ・ローズや中村紀洋の台頭、2001年には北川の代打満塁逆転サヨナラ優勝決定ホームランなんて珍事もあったが、やはり日本一には手が届かず。

 2004年、梨田監督が試合前に言った「お前たちが付けている背番号はすべて近鉄バファローズの永久欠番だ」。その試合を最後に近鉄球団は消滅。阪急ブレーブスからの流れを汲むオリックス・ブルーウェーブとの合併にて、オリックス・バファローズが誕生する。

 

 

(※合併後の話をするつもりだったはずが、なんだかクロニクルのような書き方になってしまいました。でもせっかく書いた以上消すのももったいないので残しておきます)

 

 

 

 

 

 

 

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