マーブルの旅立ち | ねこツナ日記

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長野市にあるボランテイア団体「ねこの命をつなぐ会」の運営するシェルター日記です。
平成25~28年度の長野市の「ながのまちづくり活動」に参加しました。
インスタ:ねこの命をつなぐ会
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昨日、猫頭さんが書いてくださったように、マーブルが旅立ちました。


平成26年12月6日に寮長のぺろとともにシェルター入りし、子猫と見間違えるほどの小柄なさび猫でした。

意外と気が強く、気に入らないと本気噛みするような猫でした。

白血病のキャリアだったので、ベランダ部屋のすずと一緒に

しましたが、最初のうちマーブルは大部屋の方に行きたくて行きたくて、仕切りの網戸やガラス戸の開閉時に狙って脱走を企てていました。


すずと同じ小部屋での生活が上手くいくかどうか心配ではありましたが、人が好きなマーブルは猫も好きで、持ち前の明るい性格で、すずともだんだんと打ち解け、寄りそってケージの上や中で過ごすことが多くなりました。


一方のすずも人嫌いでしたが、猫は好きなので、マーブルが来てから大変温和な感じになりました。マーブル効果でした。


マーブルは、少し前に白血病を発症して、食欲はあったものの日増しに痩せていき、ここ2・3日でほとんど立てなくなりました。

新しい赤血球が造れず、貧血状態になり、舌の色も白くなりました。

一昨日の夜は、呼吸も荒くなりましたので、夜中にそばについて声をかけてそっと体を触って様子を見ておりました。

その前日にはふらふらと大部屋へ行きたがったので抱っこして大部屋を歩いて回り、尻尾をゆらゆらと動かして満足したような顔をしてましたが、一昨日の夜にすでに瞳孔は開き始めてました。


私が部屋を出るとすずがマーブルの体に顔をこすり付け、遊ぼうよとでも言ってるかの如く甘えていて、すずをケージにいれようかとも思いましたが、これが最後の夜になるかもしれないと思うと

とても2匹を引き離せず、そのままにして帰りました。


朝早く様子を見に行き、マーブルの息があることを確認しましたが、少し体が痙攣してきていたので、朝ご飯を支度してすぐに戻るつもりで家に帰りました。


猫頭さんが当番で到着してすぐ電話をくれたので再びシェルターへ行き、待っていてくれたマーブルを看取ることができました。

呼吸はだんだん弱まり、最期は大きく目を見開き、声なき声を発声して大きく口をあけて逝ってしまいました。


「これで体が楽になったね。お疲れ様。ゆっくり休んでね。」



火葬の手配をして、大家さんが用意してくださった祭壇にメンバーTさんがお花とお供えを準備してくれて、マーブルを安置しました。


メンバーの何人かがお別れに来てくれました。



夜の見回りでシェルターに行くと、すずはご飯は食べていたので、気落ちしていないのかなと安心したのもつかの間、

小さい声でマーブルを探していました。


見てるこっちも辛いので、冷たくなったマーブルをそばに連れてきました。

最初は顔をくんくんとにおいをかぎ、次に頭を舐めて、「起きてよ」と言わんばかりに、首や肩にかみついて起こそうとしていました。

これを見て涙がこぼれました。


私がそばに近づき、「もう逝ってしまったんだよ」と話しても、今度は、頭をポンポンと軽くたたいていました。


「お別れだよ」とすずに言い聞かせてみましたが、解かってくれたでしょうか。

あんなに仲が良くて姉妹のようだった2匹に早すぎる別れでした。


本日、マーブルは午後にはお骨になり、のらじいやさくらたちと同じケージに収まります。


姿は見えずとも、マーブルはすずのそばにいて、大部屋と小部屋の網戸の仕切りを自由に往来するような気がしてます。


5か月ほどのシェルター生活でしたが、ありがとうね、マーブル。

みんながマーブルのこと大好きだったよ。



またシェルターが寂しくなりました。

お線香のにおいでほかの猫たちも何となく察して、静かに過ごしていた昨日でした。



            
マーブル

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在りし日のマーブル。

メンバーさん撮影の画像お借りしてます。


                            ねこ総長でした。