喬木村にもう廃館になってしまいましたが
小川の湯という温泉がありました。
小川の湯は傷によく効くというので
武田信玄が攻め込んで来た時、
その家来たちは湯治させたといわれています。
商売として湯場を開いたのは文政三年であったそうです。
湯場の奥庭の大きな岩は竜宮まで通じているということで、
大昔からどんな地震がきてもゆれることもなく、
地割もできないということで、
地震というば近所の人々はすぐに大石の所へ来たそうです。
知久の神の峯を攻めた時、武田信玄は本陣をここにおいたそうです。
庭の石はこの時の信玄の馬の蹄の後だという
窪みが残っているということです。