外苑西通の銀杏

東大医科学研究所西門

レターレ修道院（Laetare）**は、聖心会（RSCJ：聖心の女子修道会）が運営する修道院（コミュニティ）で、所在地は東京都港区白金4-11-1。聖心女子学院（白金＝三光町）敷地と隣接／同一エリアにあります。

白金高輪駅を降りて、目黒方面へと歩きました。

このあたりは、都心とは思えないほど緑が豊かです。

右手には、聖心女子学院の広大な敷地が広がっています。

古木が立ち並ぶキャンパスの奥に修道院の屋根が見え、

白金の丘の上に、静かな学びと祈りの時間が流れていることを感じます。

その先には、東京大学医科学研究所の煉瓦造の建物があります。

医の原点である「命を守る」という営みが、この場所にも脈打っているようです。

法律という分野に身を置く私も、

人の「命」や「生活」に関わる仕事をしているという意味で、

この道を歩くと、自然と心が整っていくのを感じます。

目的地の東京都庭園美術館に近づくにつれ、

緑の香りはいっそう濃くなります。

アール・デコの旧朝香宮邸を包む庭園には、

四季折々の光が差し込み、

訪れる人の心を静かに解きほぐしてくれます。

この短い散歩のあいだにも、

街が生きている、命が確かに息づいているという実感があります。

日々の訴訟や書面作成に追われていると、

つい「生きていることそのものの喜び」を見失いがちですが、

こうして歩くことで、原点を思い出すことができます。

弁護士という職業は、

論理や制度の枠の中で人を支える仕事ですが、

その根底にあるのは、やはり「生きることを守る」という使命です。

白金の緑の中を歩きながら、

そのことを改めて心に刻む時間となりました。

緑多き都内散歩の愉悦〜目黒の東京都庭園美術館を目指して