箕輪町西部の山中に、樹齢200年以上の天然のブナ林があります。

ブナの木は上伊那の中でも少なく、希少らしいということは何となく

聞いていたのですが、

 

そんな中、クラフトビールの材料として

ブナのドングリが手に入らないかという相談をいただき

それならば一度行ってみようと、山に詳しい知り合いをお願いして

行ってみることにしました。

 

登山口まではかなり急な林道を進みます。

 

山の稜線まで出てきました。もう少しで登山口です。

 

四駆の軽トラでないと、まず難しい険しい急傾斜な林道を進み、

いよいよ歩き始めます。

一面カラマツの植林がされた森を進みます。クマザサは所により子供の背丈ほど。

 

ところどころに倒木もあり、通行の邪魔にならないよう伐採してあります。

こんな山奥にもかかわらず、ずいぶん整備されています。

ブナ林まで半分ほどの所まできて、ブナの木がだんだん現れてきました。

木肌に3本の爪痕があることが分かりますでしょうか?はるか昔、クマが傷つけた

あとだそうです。

 

概ね等高線に沿って歩いていくのですが、今年はコロナの影響で林道の整備がされておらず

笹の中をかき分けて進む感じ。笹に埋まりながら一休み。

 

歩き始めて1時間ほどで、天然のブナの木のエリアに到着。

ブナの木の中でも、最大の「ブナ太郎」目指して進みます。

 

これがブナ太郎です。幹回りは優に5メートルを超えます。

地上2メートルの所で一回切られ、その後もう一度枝が生えたので

このような形になったようです。

 

目的のドングリを探しますが、どうしても見つかりません。

クマやカモシカなどが根こそぎ食べてしまうのではないか、と想像。

ドングリがなる時期に合わせて回収するしかないですね。

クマの食べ物を分けていただくことになります、

上手にお付き合いしないといけません。

 

ブナ林からは素晴らしい景色が広がります。

ちょっと来るのは大変ですが、いい場所です。

ブナ太郎、又来ます!次はドングリが採れるといいな