知事質問にて決算常任委員会終了しました。 | ながの 聖 

知事質問にて決算常任委員会終了しました。

 10月30日から始まった決算常任委員会が、12月4日の知事質問で終了しました。


 私は主に、収入未済(いわゆる未収金)の取り組みについて質問しましたが、本委員会の開催期間を通じて、決算の重要性を改めて認識しました。


 新聞報道でも指摘されたとおり、この10年あまり、府の基金から一般財源に6681億円もの「借金」をしていたことが判明しました。平成20年度の決算は、平成9年以来、11年ぶりの「黒字」になったことが評されるものでしたが、目的のある事業のために積み立てられた基金に「手をつけて」いたことが判明したことで、「黒字」の評価も疑わしくなりました。もっとも、担当部局から「これまでは基金に手をつけても赤字だった財政を、黒字に転じさせた。」と、半ば開き直ったような答弁がありましたが、これらの事実から以下の2つの問題が浮き彫りにされたと感じています。


 1点目は、民間と異なり行政の収入は税金であり、会計基準が明確にされていないなかで、行政という組織にはこういった税の使い方が「悪い」という考え方が認識されていない現状があるということ。このことは、知事が強く指摘し、今後、会計基準を厳格に定めるべきとのコメントは、全く異論のない内容でした。


 2点目は、行政の問題というよりも、それを十分にチェックできなかった、我々議会(議員)側の責任についてです。議員になって3年目、これまでは決算委員会の担当ではなかったとはいえ、自分自身も大阪府の会計に責任を果たしてきたのか、このことは真摯に反省すべきことです。これまで議員(議会)は、予算の要求に重点を置く一方、その予算がどのように使用され、如何なる効果をもたらしたかという評価については、あまり労力を費やしてこなかったように思います。


 これからも「綱渡り」の続く大阪府財政ですが、議員(議会)の予算-決算に対する考え方も、議員の政治活動の在り方も、大きく変えなければならない時期にきていると感じるのは、私だけでしょうか?



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