彩都スポーツ医科学研究所の開設記念式典に出席しました | ながの 聖 

彩都スポーツ医科学研究所の開設記念式典に出席しました

 7月18日(土)、大阪大学の銀杏会館にて、彩都スポーツ医科学研究所の開設記念式典が行われ、大阪府議会議員、健康福祉常任委員会・副委員長という立場だけではなく、この研究所に関連の深い理学療法士という専門職の立場としても祝辞を述べる機会をいただきました。

http://www.ohsu.ac.jp/saito.html


 この施設は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を養成している大阪保健医療大学の新たな研究施設として、大阪府とも縁のある彩都ライフサイエンスパークに開設されました。この彩都ライフサイエンスパークという新たな土地に、スポーツ医科学研究所が設置されることは、以下の2つの点で喜ばしいと思います。


 1つ目は、この彩都は習知のとおり、まだまだ活性化しているとは言いがたい状況にあります。神戸のポートアイランドに約130社の企業・研究所が集積している状況と比べると、彩都は未だ50社程度です。まちづくりの観点において町の発展のためには「若者」「よそ者」は欠かせない要素であるといわれていますが、今のところ研究者という「大人」が多く集まっているこの地に、若者が集う大学のキャンパスができるということは、活性化が必要なこの街の賑わいには大いに期待できると思います。


 2つ目は、健康に対する関心が日ごとに高まっている今日、スポーツと健康はもはや切り離せない関係にあります。リハビリテーションの分野でも、病気になった人を対象とするリハビリテーションから、病気にならないようにするためのリハビリテーション、すなわち予防を切り口にしたリハビリテーションの研究が重要視されています。介護予防がその代表的な分野だと思いますが、大阪府下でもスポーツを軸にこういった分野に携わる研究者は、意外に存在しています。ただし、まだ点在している状況で、この点を面にすることが学問の発展には必要です。「大学」「研究所」という人が集う場所ができたことで、点が面になり、そして彩都の他の研究機関と連携することで、その面が大きな「うねり」になる。スポーツ・健康を軸とした、新たな産業が生まれる可能性を秘めているという点で、このスポーツ医科学研究所の存在は、本当に喜ばしいことだと思います。


 大阪府も「彩都デスク」という相談窓口を設けて、彩都の研究機関の様々な相談や研究の成果を外部に情報発信する役割を担っていますが、新たな研究機関と共に、より良い彩都の発展、大阪府の発展に寄与することができればと思います。


長野聖のブログ-09-07-21-1

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