障害者雇用事業所に訪問しました | ながの 聖 

障害者雇用事業所に訪問しました

 7月7日、民主党・大阪府議会議員団14名で、「重度障害者多数雇用事業所」である(株)かんでんエルハートに訪問しました。障害者雇用については、法定の企業雇用率1.8%が達成できていない企業の多い中で、ここでは2.5%を達成し、約110名の障害を持っておられる方が勤務されています。


 特筆すべきは、そのうちの約半数が知的障害の方であり、さらには精神障害を持つ方々の就労にも積極的に取り組んでおられることです。こういった方々が仕事を受けるにあたっては、関西電力という企業が必要とする印刷物や製本、花卉の栽培・管理などを受注することで、一定の「顧客」を得ているという他の障害者雇用事業所にはない大きなメリットがありますが、業務の内容は多岐に及んでおり、事業の拡大にあたり様々な工夫がみられました。一例をあげると、他の作業所と協同で商品を開発-販路を開拓し、作業所も収入増に繋がっているなど、かんでんエルハートで培われた事業のノウハウをうまく他者に伝えているように見受けられました。


 また、障害者の雇用には、「ジョブコーチ」と呼ばれる仕事と障害者を繋げる職種の存在が不可欠ですが、仕事を続けることができるよう、医師や臨床心理士、精神保健福祉士などと共にチームで取り組んでいることが印象的でした。


 大阪府としても障害者雇用の拡大は大きな課題ですが、仕事の「運用」というソフト面について大きな収穫の得られた訪問でした。


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