大阪府立大学の客員研究員に就任しました。 | ながの 聖 

大阪府立大学の客員研究員に就任しました。


 この度、大阪府立大学の客員研究員に就任し、24日に任命式に出席しました。私の研究テーマは、「応用疫学研究に基づいた地方自治体における保健・医療・福祉関連事業の評価手法の開発」であり、研究の概要は次のとおりです。


 「地方自治体の保健・医療・福祉関連事業は、対象となる地域集団の疫学的な特徴を踏まえた客観的指標から導き出されたものは少なく、国からの補助金や国制度の直轄運用、あるいは先行する自治体からの影響で実施されることが多い。また、税金を投入した事業であるにもかかわらず、客観的に有効であったのかどうか評価されることは希で、そのような評価手法も確立されていない。
 本研究の目的は、自治体で実施済みの保健・医療・福祉関連事業を対象に、後ろ向きコホート(Retrospective Cohort Study)の手法を用いて、事業の有効性を明らかにするための客観的な指標、およびその評価手法を開発することである。」


 わかりにくい表現で恐縮ですが、一言で述べると、研究者が陥りがちな「研究のための研究」、あるいは行政側が陥る「根拠(evidence)のない政策」ではなく、研究-政策-政治がリンクできる仕組みを構築して、本当に府民に役立つ事業を実施するための評価手法を開発することです。議員と研究者(医学博士)の二足のわらじを履いている特性を、少しでも府民の皆さんに還元したいと思っています。


長野聖のブログ-09-06-25

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