医療・介護保険制度の講演Part7 | ながの 聖 

医療・介護保険制度の講演Part7

 6月8日(月)、堺市で終末期医療に関する活動をされている団体、泉北ホスピスを進める会・ウィルの会にお招きいただき、「冷静に考えてみよう!私たちが望む医療・介護保険制度とは?」というテーマで講演させていただきました。これまでにも後期高齢者医療制度を切り口に話をさせていただきましたが、その内容をもとに、今の医療・介護保険制度について、自分で理解し、冷静に是非を判断するための客観的な情報と、考え方をお伝えするべく、取り組んでいます。


 例えば、昨今のインフルエンザ対策に見られたように、一方的な報道を鵜呑みにして盲目的にマスクを着用するのではなく、マスクを使用する目的と効果、正しい使い方をしっかりと理解したうえでの行動が必要ですが、このことを十分に伝えることが困難であったように思います。こういった活動により、「冷静な是非判断ができる府民」が一人でも多く増えていただければ幸いです。


 さて、約20名の参加者の皆さんから、多くの質問・意見をいただきました。「4月からの介護認定方法の改定で要介護度が下がると言われているが、どうすればよいか。」、「現在70歳だが、若いときに加入した生命保険は終身であるにもかかわらず、当時の社会情勢から80歳までしか保障されていない。80歳から再加入する必要があるが支払いも高い。長寿社会になった現在に適した制度になっていない。」、「元気で80歳まで医療も介護も受けていないのに保険料だけは高い。元気な人に対するご褒美がない制度だ。」、「訪問リハをもっと受けたいが、なかなかサービスが受けられないのはなぜか。」など、制度の不備に起因する内容が殆どでした。新たな課題も浮き上がり、有意義な勉強会でした。


長野聖のブログ-09-06-05-1

長野聖のブログ-09-06-05-2

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