救命救急医療の視察 | ながの 聖 

救命救急医療の視察

 12月8日、民主党・無所属ネット議員団で救命救急医療の視察として、加納総合病院と淀川キリスト教病院に訪問しました。今回の目的は10月1日から新規に実施されている救急医療情報システムが、現場でどのように使用されているのか、運用に問題がないのかなどの実態を把握するためです。7月の臨時議会で私はこの件を議案として取り上げたこともあり、5億3千万円費やして府下に導入したタッチパネル式入力専用端末が現場の入力負担軽減や円滑な情報提供に役立っているのか、救急医療に携わる医師の意見を聞いてきました。今回お伺いした病院では、タッチパネルで以前のパソコン入力に比べ扱いやすくなったものの、画面をスクロールする手間がかるとの意見をいただき、課題が少なくないことを認識しました。


 また、この視察で情報システム以上に救命救急の今日的な課題も明らかになりました。1)現在の診療報酬では二次救急に関して手当がなく制度上赤字構造であること、2)未収金が増加していること、3)救急医療受け入れ後の移転先がなく、療養型病床の廃止とも密接に関連していることなど、地方議会でも積極的に解決しなければならない問題が山積しています。


 臨床業務で極めて忙しい救急医療の医師の方々が、今の窮状を議員団に伝えるべく現状を丁寧に説明いただき、本当に頭の下がる思いです。このうちの1つでも早急に解決し、医師の方々の負担軽減に繋げたいと思います。



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