リハビリテーション関連職種の方々と勉強会 | ながの 聖 

リハビリテーション関連職種の方々と勉強会

 7月30日に開催された三島地区のリハビリテーション研修会に講師としてお招きいただき、「リハビリテーション専門職種が問われている役割 -施設内から、地域社会から-」をテーマに、リハビリテーション関連職種の方々に対し講演を行いました。当日は、およそ100名の方に参加いただきましたが、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったリハビリテーション専門職の方だけではなく、医師、看護師、管理栄養士、一般事務の方にも多数の参加をいただき、充実した研修会になりました。日常の臨床業務のお忙しい中、貴重な時間を割いて参加いただいたことと、自己研鑽のための努力を惜しまない姿勢は、本当に頭が下がります。


 講義の内容の趣旨は、次のとおりです。


 「医療貧困」という言葉が生まれる昨今、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)などリハビリテーション専門職にとっても厳しい時代である。


従来、PT、OTは個人の技術向上(スキルアップ)には熱心であり、このことは喜ばしいことである。しかし、獲得した技術を生かす先が目の前の患者で止まっていることが多い。


 その獲得した技術を、職場内における他の医療職に対して、社会(地域)に対して連続性をもって活用しなければ、リハビリテーションを担う職種としてPT、OTが認められなくなるおそれがある。


 市民、府民の皆さまに対し、これからも質の高いリハビリテーションを提供するためには、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)といったリハビリテーション専門職が今後もリハの分野を担うべく、自らの「社会における位置づけ」について認識してもらうことが喫緊の課題であると感じています。紙枚の都合上、詳しい内容は記載できませんが、今後もこういった内容について、専門職の方々と議論を深めていきたいと思います。


長野聖のブログ-08-08-04

注)写真はクリックすると大きく表示されます