お正月休み最後の夜は、
恵比寿ガーデンシネマに行きました。
2007年 今から10年前に天国に旅立った、
モーリス・ベジャール氏によって、
ベートーヴェンの「第九」を、
「バレエ」で表現した踊るコンサート
「第九交響曲」
東京公演の開催までの模様を、
ドキュメンタリータッチで描かれています。
モーリス・ベジャールバレエ団と、
東京バレエ団が共同制作し、
更にイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団が、
演奏を担当🎵
振り付けや、厳しいダンスレッスン様子、
思わぬアクシデントが盛り込まれ、
国を越え、人種を越えて、
ダンサー達の情熱や苦悩、葛藤など、
様々な感情共に、作品が創られていきます。
初演は、1964年
1978年のモスクワ クレムリン宮殿での
上演を最後に、ベジャールによって封印されて
しまったそうです。
2007年にベジャール氏が亡くなり、
あまりのそのスケールの壮大さに、
もう上演は不可能と言われ、、、
なんとダンサー、オーケストラ、
合唱団、ソロ歌手含めると、
総勢350人ものプロフェッショナルを
動員しなければならない作品。
2014年に奇跡的に、
東京バレエ団創立50周年記念に、
モーリスバレエ団との共同制作で、
実現を果たしたそう✨
それを知っただけでも大感動でした。
この映画からのメッセージは、
「友愛」
人類皆兄弟というフレーズが
随所に使われています。
自由 平等 友愛 フランス革命も掲げた、
この3つの理想
でも今、世界中で、この「友愛」が、
忘れられる傾向にあり、
でも本当は、
一番求めなくてはならないもの✨だと、
私達に諭してくれています。
人間らしい知性と勇気は、
そこに向けられてこそ、価値がある訳で。。
ベジャール氏が表現した世界観は、
日本の禅宗思想が基になり、
だからこの世界は、線ではなく、円。
この作品の中で最も印象的なシーンは、
全ダンサーで大きなサークル 円を
作り出す場面でした。
「ひとつになれ、人類よ!」
ベートーヴェンから受け取った、
このメッセージ❗️
そして最後にこんなフレーズが、
飛び込んで来ました。
「希望は、常に勝利である」
新年早々、この映画を観れて、
本当に良かったです😊
でも、2014年の公演を
ライブで観たかったと本気で思いました。
この映画、機会を作って、是非、
ご覧になってみてください。
銀座でもやっていますよ。