最近は女優という言葉自体が差別になる

そういう風潮からか、男女関わらなく俳優という

好きな俳優といえば？

それでも、男性を答える人が多いかと思う

確かに男性に対して男優、と敢えていうことはなく

俳優＝男性、そんなイメージが世の中にはある

優れた男、優れた女

以前、小津安二郎のドキュメンタリーで、岡田茉莉子が、「女優は優れた女と書くのね、今の人は女優ではないわよね。」

そんな話をしていた。人前ではけしてトイレに行かなかったとか、映画に臨むプロとしての心得みたいな昭和の女優について。

ただ、岡田茉莉子は、そこまで言えるほど、優れた俳優とは思わなかった。

日本の俳優なら、加藤治子が1番好きだ。

お母さん女優などとも言われたけれど

母親を演じても、いつも女だった

女の業、性、そういうものをうちに秘めた演技

最近、見直したドラマで

家族熱

というのがあって

このドラマでの加藤治子は常軌を逸していく元母を演じている

その様があまりにもすごい

他の人には演じられない

そう感じた

向田邦子、久世光彦

この2人は加藤治子の内なる女に魅せられていたと思う

俳優は昔し、タイトルロールで配役とも書かれていた

配られる役

それはいつも、その映画、ドラマにベストな俳優をあてるということ

加藤治子が演じた役

演じる加藤治子

俳優という言葉に変わっても

加藤治子には女優という言葉が似合う

#好きな俳優といえば 女優を俳優というようになる流れ