最近の私の気になるワード


それは「懐かしさ」。



光景、匂い、音、味、触れた感覚…


そのきっかけで

突然、脳裏に当時の様子が鮮明に甦り


「懐かしさ」として呼び起こされる記憶。




「懐かしさ」って

甘くて、切なくて、ほろ苦くて…


この感情を説明するってとても難しい。



人間ならではの複雑な感情。


ポジティブとネガティブが入り混じったような…




心理学では

「ビタースイート」(bittersweet)

と表現するそうです。


大ざっぱだけどなんかいい響き。




でも、不思議じゃないですか?


楽しかった事、嬉しかった事の

スイートな記憶なら分かるけど、


辛かった事、切なかった事の

ビターな記憶までも

なぜ懐かしむ事が出来るのか?


片思いの儚い恋とか、

部活の厳しい練習とか、

大切な人との別れとか…


辛い過去が「懐かしい記憶」に変わる理由。




それは、

今が安全で、

思い出になるだけの時間が経過していて、

そして

その時の体験や感情を充分に味わい、

すでに消化することが出来ているから。



以前のブログで、

疎遠だった父との話を書きましたが、

たまにふと

父との数少ないエピソードを思い出しては

「懐かしいなぁ…」と

ちょっとだけ笑みが溢れます。


ずっと消化不良のままで

「懐かしい記憶」になるまで

かなりの歳月がかかりましたが

今はただただ懐かしくて優しい記憶。



懐かしいという気持ちを

感じることが出来るって

実はとても幸せな事なのかもしれない。




ちなみに、

カラオケで歌われるのは

圧倒的に懐メ口だそうです。


手っ取り早く懐かしさに浸るには

カラオケなんかいいかもしれませんね〜


私のカラオケの十八番は……

おっと危ない、歳がバレるので言いません照れ