12月24日、今年も与えられた恵みのクリスマス・イヴ讃美礼拝。

午後7時、礼拝開始と同時に会堂を照らしていたライトが消されました。
一瞬にして参加者を包む夜の闇。しかし、闇は全てを飲み込んだわけではありません。
中央には暖かく浮かび上がる燭台の灯り。
その灯りは2本の細く小さなキャンドルに分けられ、
そしてまた、そのキャンドルから一人一人の持つキャンドルへ。
ゆっくり、しかし確かに広がっていく優しい光。
やがて、全ての参加者の顔は、分かたれた光にそっと照らされていました。

聖歌隊の歌う静かな賛美の調べ。
主が下さった喜びに会堂が充ちていきます。

佐藤牧師は、
「最初に降誕の喜びが伝えられたのは満ち足りた幸せの中にいる人々ではなかった」
と聖書のメッセージを説かれました。
混迷を極め、悲しみの中にあるこの時代。
だからこそ、
いま、この時代に福音を伝え、心から全ての人々に「クリスマスおめでとう」と告げようと。

祝祷、感謝の黙祷のあと、私たちは冷たい冬の風が身を切る夜の町に出て行きました。
礼拝に招かれたみんなで、主から頂いた喜びと賛美を歌声に載せて人々に届けるために。

今年もまた、私たちにこの日が与えられたことを感謝します。
どうか、あなたの暖かな光が全ての人々の心に点されて、
一人一人の歩みをたしかに照らしますように。
願わくは、わたしたちが主の器として、
御心のままにこの日の喜びを伝えることができますように。