伝道月間の締めくくりは、証し会(3)と特別伝道礼拝講師である平野克己先生との懇談による「夕べの集い」でした。

 教会員による証では、ネパールの美しい山村や寺院、現地の人々などの写真をスクリーンに映しながら、ワークキャンプに参加した30年前に神様との出会いを実感した体験が語られました。現地での活動中に順調でないと思えたいくつかの状況が、不思議と好転したのです。当初は単なる偶然にすぎず、自分で決めていたと思っていたことが、実は神さまの御心によって決められていたと分かり、洗礼に導かれたということでした。 

 その後の懇談は、特別伝道礼拝説教者の平野克己先生や出席者の発言に爆笑する場面もあれば胸にじんとくる場面もあり、密度の濃いひと時でした。

「私たちはこの世における『在日キリスト者』であり、ある意味で奇人変人の集まりかもしれない。だからこそ、ちょっとしたことで崩れてしまわないように、『愛し合うこと、許しあうこと』が大切である。また、本当につらく悲しいときに唱える「主の祈り」は、神に怒りながら、抗議しながら祈っても良いのではないか。それほど神様は頼っていい存在なのだ。さらに、少数派のキリスト者として生きるとき、様々な場面で何気ない顔をして愛の爆弾や希望の爆弾を仕掛けてこよう。」など、礼拝説教ではなかなか聞けない貴重な、そして心強いメッセージが語られました。

前任牧師の平野先生と現牧師の佐藤先生、二人の牧師が並んで行われたなごやかな会は、これからの長町教会の歩みを祝しているようでした。