八代市立第一中学校

$永田智也のロッキンロール青春論-八代市立第一中学校


朝僕は、スーパーBダッシュで八代市立第一中学校一年九組に登校した。もちろん寝不足だ。
兄貴がいない。僕には、昨晩聞いた曲が何なのか知るすべがなかった。きっと兄貴がいる奴は、音楽にも詳しいはずだ。

僕は、テツヤと中学生になっても同じ組になっていた。八代市立第一中学校は、三校の小学校からなる一学年の生徒数が500人弱の超マンモス校なのだ。クラスも僕等の時は、11クラスもあった。そんな中僕は、テツヤと又一緒のクラスだったんだ。

$永田智也のロッキンロール青春論-中学校校庭



テツヤに僕は早速オタズネした…


カップラーメンのCMの『Oh take a chance つかむしかない 自分のすべて わかるまで こころを燃やした夢は いつまでも終わらない』って知っとるか??

テツヤは、『あーその歌いい曲だよね。俺もスゲー気になっていたったい。でも詳しくわからん兄貴に聞いてみる。』って言ってくれた。

ついでに僕は、哲也に昨晩の出来事を話した。っていうか。話したかった。他の人には、なんだか恥ずかしくて言えないけど。テツヤには、話したかった。坂本竜馬に逢った事や僕の中でモンスターが産まれた事。僕は、テツヤに話した。哲也は、『OKわかった大至急兄貴に調査しててみるばぃ。』だって。なんて粋な奴なんだろう。

早速翌日『ハウンド・ドッグ』って言うバンドばぃ。』って僕は、聞かされた。
僕は、始めて聞く名前だった。そりゃそうだ僕のCDラジカセは、長渕 剛の『とんぼ』とニューホライズンしか読み込んだ事がなかったからね…

永田智也のロッキンロール青春論-あられちゃん


テツヤは、『俺が今日ペンギン村((ペンギン村とは、八代市、唯一のCDレンタル店の名前である))でCDレンタルしてきてやるけん。』『レンタルした後ながやんの家に行くバイ。ながやんの家CDラジカセあったよろう?』当時まだ中一でCDラジカセを持っているのは、そんなに多くはなかった。
OK『ご褒美のブラックモンブラン用意して待っとるけん』

その日の授業なんかまったく頭に入る訳は、なかった。身も心もすでにロッキンロールヘブンである。こんなワクワクした気持ち産まれて今までのなかでも一番、二番のワクワクだよ。その日の授業は、僕はうわの空で何度も幽体離脱を繰り返していたよ。幽体離脱を繰り返しているうちにキーンコーンカーンコーン学校は、終わりの合図を告げていた。

僕らは、帰宅部だった。一言『よろしく頼む』と哲也に言って僕は、スーパーBダッシュでビューン キーン ウンチャー!!!!!と家に帰り着いた。家でハウンドドッグのCDを哲也が持って来るのを待っていた。もちろんご褒美のブラックモンブランもスタンバイOK。

しばらくして奴は、来た。
ペンギン村からオハコンバンチワである。
ほこりまみれだった。じいちゃんから買ってもらったCDラジカセは、もちろんピカピカ準備OKだよ。


まさかこれからあまりにも馬鹿すぎる本当馬鹿すぎる真夏の恐怖体験をするなんて誰が想像出来たであろうか。

テツヤやっぱりあんたわすげーゃ。。

次回『僕たちの失敗。QUESTION編』
乞うご期待