こんにちは。
NIN-DO一直線!タンポポ茶、イソラコンプラス、サンマットでおなじみの
ベビ待ちカップルを応援する、ながいきや本舗の店長であり
不妊カウンセラーのマツムラです。
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先日、不妊カウンセリング学会に出席して勉強してきました。
今回は、その報告をさせていただきます。
正しくお伝えするために、今回は
抄録をそのまま掲載したいと思います。
少し難しい表現かもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。
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今回の不妊カウンセリング学会のテーマは
「もう一度基礎に立ちかえろう」
そのため「生殖医療の基礎知識」の講座が中心でした。
出席者のほとんどが、不妊治療専門クリニックの看護師さんなので
深くたくさんの知識や経験をお持ちの方ばかりです。
基礎という土台は、すでにしっかりとされているかと思いますが
一方、情報は日々進化しています。
その情報を早く確実に手に入れることは、現場にいればたやすいかというと
実はそうではないような気がします。
折をみて、基礎に立ちかえる、というのは
情報のアップデートのみならず、自分の現状の再認識にも
役立つように思います。
それは、治療を受ける側も同じ。
そのためにも、今回の講座も大変有意義なものでした。
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それでは、早速抄録をお伝えしてまいります。
なおこの抄録は、国際医療技術研究所 荒木重雄先生 によるもので
先月に発表された最新情報です。
Optimizing natural fertility: a committee opinion
Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine in collaboration
with the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility
Fertil Steril.2013 Sep; 100(3):631-637
【文献番号】r13200(カウンセリング、患者支援、社会支援、社会資源、インターネット)
これらの意見は、不妊の確証のないままに、妊娠を望んでいるカップルや
個々の女性において、妊娠しやすさを適正化するために、委員会としてまとめたものである。
この報告は2008年に出版されたものに置き換わるものである。
20代早期の女性と比較し、30代後期の女性においては、その妊孕性は1/2に低下する
カップルの80%は、妊娠を望んだ場合、最初の6ヶ月で妊娠に至るが
ひと月あたりの妊娠の確率は、最初の3ヶ月が最も高い。
20代早期の女性と比較し、30代後期の女性においては、その妊孕性は1/2に低下する。
妊孕性は、女性及び男性においても、年齢とともに低下するが、
年齢の影響は、女性においてより大きい。
妊娠のチャンスは35歳を超えると有意に低下する。
男性の精液所見は、35歳を超える頃から低下するが、
50歳未満では男性の妊孕性に影響を与えない。
5日を超える禁欲は、精子数にネガティブな影響を与えるが
2日程度の禁欲期間は正常な精子濃度にとどまる
不妊は、定期的な性交を有している場合には、
12ヶ月を経ても妊娠が成立しない場合と定義される。
35歳を超える女性においては、年齢に関わる妊孕性の低下が顕著となるため
6ヶ月を経ても妊娠が成立しない場合には、早期に検査と治療が必要となってくる。
頻回な射精は、男性における妊孕性を低下させる、と間違った考えが持たれているが、
逆に、5日を超える禁欲は整数にネガティブな影響を与える。
一方、2日程度の禁欲期間は、正常な精子濃度にとどまる。
連日射精も精子濃度と運動性は正常域にとどまる
1万検体の分析の結果、正常精液所見を有する男性において
連日射精したとしても。精子濃度と運動性は正常域にとどまったと報告されている。
驚くべきことに、乏精子症の男性において
精子濃度と運動性は連日射精した方が、もっとも高い値が得られるのではないか、
という報告もある。
10日以上の禁欲では精液所見は悪化する
禁欲期間は精子形態に影響を与えることはない。
しかし、10日以上の禁欲を試みた場合においては、精液所見は悪化する。
正常な精液検査の際のパラメーターは、量的な指標としては有用であるが
必ずしも精子の機能的な質、あるいは能力などの予測因子とは
ならないのではないかと考えられている。
頻繁にセックスをすると、妊娠しづらくなるんじゃないか・・・
という話の方が一般的になっていますが
それは間違いです。
少なくとも妊娠を望む場合は、セックスを多くした方が
妊娠の確率が上がります。
一回のセックスで妊娠する確率は
年齢が若くとも20%と言われています。
あとはその頻度です。回数が多ければ、その機会は多くなり
結局、妊娠する確率は高くなります。
自分のからだが、今どういう状態であるか、正しく把握するために
クリニックで検査を受けながら
自分でできること、といえば、まず「セックスの回数を増やす」こと。
もし自分達のセックスの頻度が貧弱であるならば
「回数を増やすこと」、そこから試してみても遅くはないと思います。
それでは次回に続きます。
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