イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

 大分県中津文化会館での講演は、40日間世界一周講演旅行から戻って6日目の事です。
 演題は、世界の子ども達・・私は、中国の知的障害児のためにJICAの支援を受けて、中国で初めての特殊学級「しいのみクラス」を開校した事をご紹介しました。中国では、200万人の子ども達が学校に行けず、家庭の中で寂しく暮らしているのです。又、一人っ子政策の中国から、毎年5万人の女の赤ちゃんが、アメリカの子どものいない家庭に貰われていっていることをお話しました。この事は、今回世界旅行をする中で実際に聞いた話です。ギリシャでは、レストランの側で物乞いをする少年を見かけました。
世界を廻ると様々な子ども達が、恵まれない暮らしをしています。しかし、幼い時に貧しくても、むしろその方が、逞しく生きる術を学ぶものです。
 先進国では、ぶらぶらして目的も定まらずに暮らしている若者が如何に多いか。デンマークでは、18歳以上の青年が、1年間寄宿舎生活をしながら、将来を考え直す「青年学校」が随所にあります。
 私は、世界を廻りながら、沢山の教育者や有識者とお逢いして、携帯した「手作りおもちゃ」を見ていただきました。手作りおもちゃ・親子愛情教室を毎月開いています。そして多くの方が、このプログラムは、何処の国でも必要だ・・テキストが欲しい・・と、「親子で作るおもちゃプログラム」に深い関心を寄せていただきました。
 21世紀に入り、世の中は様々な社会問題が噴出しています。母親の愛情を充分に受けられずに育つと、無気力、その反対の攻撃的な性格になりがちです。
 何と言っても三歳までの子どもの教育が大切なのです。三つ子の魂100まで。私は100歳になった今、母親が私を育てることに如何に腐心したかが思いやられます。生まれて半年目に母乳が出なくなり、私は近くの牧場で貰った牛乳を飲まされたのですが、中毒を起して死線を彷徨い、14~15歳までは、虚弱児で育ったからです。母親が直接関わる子育て・親の愛情が子どもに伝わる社会が来るように願っています。
 私に与えられた時間は、20分、意を尽くせないままの講演に終わりましたが、私はこれからも三才児までの子ども達のために頑張りたい・・と決意を新たにしています。