豪壮なホテルが、随所にある。果たしてお客がいるのだろうか・・と気になったが、夜になると沢山の窓明かりが見える。
サービスも実に行き届いている。欧米では、見られない細やかさが徹底している。食材も豊富で楽しい。ホテル専用のボートで対岸まで渡り、木陰で寛いだ。青い椰子の実に入ったココナツシャーベットは、バンコックならではのデザートである。
夕方7時、バンコック近郊に住む青年男女・壮年・ご婦人方、400名の集りに呼ばれて、お話をすることになった。バンコックの目覚しい発展に感銘を受けたこと、世界を一周して、明日東京に帰ること、100歳でもこうして世界一周が出来ること・・元気の秘密は一口３０回噛むことだ・とお話した。
欧米や日本では、やる気のない若者が増えているが、人間の教育は、三歳までの親の愛情が大切であることを強調した。
そして、棒体操と黒田節を400名の皆さん全員に楽しんで頂いた。今晩が、15回目、舞い納めとなった。
今回の世界一周の旅は、40年の歳月を経て、それぞれの国や地域が、どのように変化したかを確かめる旅となった。変貌振りは、それぞれ異なっていた。
また、42年前は、殆ど目にすることがなかった日本製品や看板を随所で見付けた。日本人の勤勉さや努力の結果を目にして感動することもしばしばであった。
世界一周を始めるに当たり、色々なところに便りを出した。しかし、私がどれほど元気なのか、どんなことを話すのか・・正直のところ見当がつかなかった・・らしい。そして、こんなにお元気なら・・こんなお話が聞けるのであれば・・沢山人を集めておけば良かった・・と感想を述べてくださるのが常であった。そして、沢山の新しいお友達を得た。また、来年訪問するお約束も出来た。
また、今回の旅行を見守ってくださった沢山の方々に、私の体験をお話出来る事を楽しみにしている。これからも、まだまだ Ｇｏ ａｈｅａｄ で行きましょう。バンコック・オリエンタルホテル・５２６号室にて。