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 朝食を摂りに、7階のテラスに出た。アクロポリスの丘に建つパルテノン神殿が良く見える。42年前に訪れた時は、観光バスで何箇所かの遺跡を回った。バスガイドに勧められて、夜も出かけた。石段に腰掛て日が暮れるのを待つと、物凄い音量で音楽が鳴り響き、戦時中のサーチライトを思わせる光線が、音楽に合わせて激しく動き、遺跡の各所を照らし出した。それはそれは、壮観であった。今のお金で言えば、1~2万円、かなり取られたと記憶しているが、世界旅行で最も印象に残る出来事であった。あのスペクタクルショーをもう一度見たい・・とギリシャを訪問地に選んだ。しかし、心配していた通り、音楽とカクテル光線によるナイトショーは、途絶えて久しいと聞いた。さもありなん・・。住民の迷惑が推し量れるからである。
 昼過ぎて、ホテル下のレストランに出かけた。野菜サラダを注文したら大きなパンの上に水煮したピーマン・キュウリ・人参・ジャガイモが乗ってきた。生野菜と違い、歯ざわりが良く、なかなか美味い。
ブラスバンドが通り過ぎた。国会議事堂前の広場で、なにやら式典が始まった。ギリシャ服で着飾った人たち、政府高官?、軍服姿の高官が入れ替わり中央祭壇に顕花。殉職者の慰霊祭であった。
 アクロポリスの丘へ出かけた。城壁の周囲は、見違えるほど整備されていた。みやげ物を売るテントが並んでいる。
パルテノン神殿は、ローマ帝国やオスマントルコに支配された時代でも建造当時の雄姿を維持していた。今のような無残な姿になったのは、300年少し前の事。1687年、大量の火薬(爆薬)の炸裂とともにギリシャ文明の威光は瓦解した。
 今神殿を見上げると何本も工事用のクレーンが並んで見える。しかし、修復は遅々として進んでいない。
 古代ギリシャが生んだ、世紀を超えて敬愛されているソクラテスとその弟子プラトン。
両人の哲学に思いを馳せると、その後のギリシャ文明は、哲学を何処かに置き忘れてしまったと言えないだろうか。
 観光客に頼っていては、一箇所の神殿の修復さえおぼつかないであろう。アクロポリスの丘は頑強な岩盤だが、頂上に建つ神殿は、無残な姿のまま、既に300年が経過している。
夕食は、ドライバー氏の案内でエーゲ海の魚料理店へ。脂が乗って美味い。今が一番美味いらしい。真冬は、水が冷たくなり魚が獲れないとのことであった。