今年元旦に決意した、世界一周の旅がいよいよ今日から始まる。朝7時半少し早めの食事をして、荷物を整理、12時半赤坂のホテルを出発。諸事整い、成田空港のカウンターをバックに聖教新聞九州支社長の佐藤さんと旅行記念の小旗を前にして記念撮影。5時には機内にはいる。今回の世界一周は、16回飛行機を乗り継ぐ事になるが、最初に搭乗する便は、全日空NH６便。17：10発・11：10分にロサンジェルスに到着する。スターアライアンスと呼ばれる世界一周のチケットである。４２年前は、途中ハワイを経由しての旅であった。プロペラ機で騒音が激しく、大声で話をしなければならなかった記憶があるが、今回は騒音が少なく快適である。食事の後、8時過ぎにはシートを平らにしてもらい一眠り。気流が悪いのか、ゆれを感じて、何度か目を覚ます。福岡の地震を思い出した。私の時計では2時だが、起こされた。日本時間では真夜中の２時だが、現地時間では１０時。朝食は和食を選んだ。棒体操でウオーミングアップ。やがて、ロスに到着。空港には、アメリカ創価大学の羽吹好史学長と親戚に当たる中川一成さんの出迎を受けた。空港で、講演の打ち合わせをした後、レンタカーでサンタモニカのホテルへ。目の前が、太平洋。1時間ほど横になり、その後テラスに出て、少し遅目の昼食。色々なメニューがあり目移りをしたが、結局「クラブサンドイッチ」に落ち着いた。中川さんは、カルフォルニアワインの産地、ナパバレーの生まれ。戦前は、広島の実家から中学校に通っていた。広島で原爆にあった。爆心地から1.3キロ。その後アメリカに戻り苦学しながら、大学を出て土木関係の事業を続けてきた。42年前に私がアメリカを訪問したときも案内役を務めてくれた。今回も仕事を奥さんに任せて、1週間私のガイド役を務めてくれる。食事の後、浜に出た。サンタモニカの外気は、爽やかである。夕方、同行の坪根さんが和服の着付けをしたので、揃ってロビーに出てみた。子供が駆け寄ってきて、日本の童謡を歌いだした。中川さんが聞き質したが、日本に来た様子はない。今アメリカでは日本の童謡がテレビ番組で放送されている。子供が番組で覚えたらしい。和服姿を見て日本人と分かってのであろう。覚えた童謡を進んで歌う、この子の積極性（アメリカの教育の良い面）を見てうれしくなった。
