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SOCCER study

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27.28日と熊本県大津で行なわれていたU12Nationalトレセン、講習会に参加してきた。
九州全域から選ばれたU12の子供達(選手)、そしてコーチングを学ぶ九州を中心にした80名の指導者、日本SOCCER協会NationalトレセンのSTAFFと2日間SOCCERを学ぶ有意義な時間を過ごした。

今回このCampに参加した理由は3つ。
現U17日本代表監督である恩師.吉武先生が講師として参加する事、九州のTOPレベルの子供達の視察(将来の日本SOCCERを背負っていく子供達のLEVELを把握しておきたかった)、JFAが提唱するSOCCER理論の再確認、以上3点だった。


まずは子供達の技術LEVELの高さには驚いた。勿論フィジカルの差はあるにせよ正直琉球の数名の選手達より技術LEVELは高い。
2011シーズンFC琉球、普段のトレーニングからボールコントロール、パストレーニングにかなりの時間を割いていたが残念ながらゲームに反映される事は無かった。
何故ならば、ボールコントロール、パスの技術取得はプロになる段階で大方完成されてなければならない。プロになってから止めて蹴る等基礎的な技術LEVELはそれほど向上はしない。
プロのLEVELではゲームの中で常にミスを減らす意識、指摘を続け、ゲームの中でのチーム力UPを考えていかないと毎週末行なわれる試合への準備に時間が無く間に合わない。
バルセロナのグアルディオラ監督はトレーニング中のゲーム形式の中からVIDEOを回しミスしたシーンを選手に見せて指摘し改善させるという。

とにかく個人の技術LEVELがどんなカテゴリー、チームになっても基本となりベースとなる。
Jr.世代に徹底的にテクニックを磨く事の重要性を改めて再認識させられた。

子供達の技術LEVELの向上に驚いた反面、個性溢れるSUPERな子供がいない事が少し残念に思えた。そのあたりを吉武先生に訪ねると「SUPERな子供(選手)は作れるモノではなく、生まれてくるモノだ」との事。
日本SOCCER協会が掲げている世界TOP10入りという目標を達成する為にはメッシの様なSUPERな選手の誕生が不可欠な気がする。


JFAが掲げているSOCCER理論。
自分が子供の頃参加していたNationalトレセンは全国から選ばれて千葉の検見川合宿所で年2回行なわれていた。確かに毎回合宿に参加しそれなりに学ぶ事もあり収穫もあったが正直合宿は苦痛だった。
Meetingで「世界で戦う為には根性や」と教えられた時代のNationalトレセンCamp。トレーニングMENUも相当にハードだった。
その頃の日本が目指すお手本のSOCCERはドイツだった。
その後、フランスが世界一になった頃はフランスのSOCCERに影響されトルシェが代表監督となった。今ではNationalトレセンのコーチングSTAFFが子供達に「シャビのパスを思い出せ」と頻繁にバルセロナのSOCCERを意識させている。
世界のSOCCERは常に進化してるし最先端のSOCCERをお手本にし目指す事は必要な事だとは思う。
しかしながら日本のオリジナルをそろそろ確立する事も必要だとも思う。
日本人の特性、優れている点を集約させ日本独自のSTYLEを確立させていく事がTOP10入りへの道ではと。
どこかの国、SOCCERのコピーでは限界があるし、相手チームを分析し守って勝つというSOCCERも限界があると思う。

2011FIFA U17WORLDCUPベスト8入りを果たした吉武監督は徹底的なボールポゼッションに拘り信念を貫き独自のSOCCERを崩さず結果を出した。


常に子供達が憧れ、目指す目標となる日本SOCCERの確立をJFAにお願いしたい。


SOCCER漬けの2日間、本当に楽しい時間だった。
SOCCERに答えは無い、だからSOCCER談義は尽きない。

自分自身この2日間で新たなテクニックの発見があった。ぜひしっかり習得しゲームで使ってみたいと思う。
いくつになっても向上心は衰えない。
少しでも何か上手くなりたい。

SOCCER選手であるかぎり、日々SOCCER道の追求。


大変有意義な熊本での2日間だった。


(写真は吉武先生はじめJFANationalトレセン滝上コーチと北川コーチ)


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