vs Vファーレン長崎 | 永井秀樹ブログ『Wander of This Life』 Powered by Ameba

vs Vファーレン長崎

今日は嬉しく、有意義で学ぶ事の多い1日だった。


まずはホームゲーム勝利。
ゲーム内容は残念ながら完敗だったが…
まあ今は結果が第一と考える事にすると2対1での勝利は嬉しい結果だった。

次に嬉しい再会。
長崎の佐野達監督と試合後会って色んな話が出来た。
横浜フリューゲルス時代、お世話になった佐野達氏とは久々の再会だったので嬉しかった。
SOCCER理論は相変わらず素晴らしく、今日の長崎のSOCCERの内容が素晴らしかったのも充分理解出来た。
目先に拘らず、JFLのLEVELのSOCCERをするのではなく、今から上で通用する為のSOCCERをしている佐野Vファーレン。本当に素晴らしい質の高いSOCCERをしていた。

今日は結果.勝利で、内容は完敗だったが次のアウェイ長崎での試合では内容、結果とも勝てるよう頑張りたいと思う。


そして最も大きかった事。
国見高校時代の恩師.小嶺先生(現.長崎球団社長)と久々お会いし色んな話が出来た。
試合観戦を一緒にさせて貰い大変勉強になった。
特に「勝つ為に必要な事は何ですか?」という質問に対する答え。それは「約束事を守る事」
実にSIMPLEな答えだった。

国見高校を何度も日本一に導いた小嶺先生の言葉には非常に重みが有り、納得させられる答えだった。
「日常生活から約束事を守る事が大切。そういう人間で無いと試合で約束事を守る事が出来ず、そこからチームの綻びが出る。」
その通りだと思う。

どんなに優れた技術を持った選手であってもチームの為にプレーしチームの約束事(戦術)を守る事が出来ない選手はレギュラー選手としてチームに貢献出来ない。


更に小嶺先生は「指導者が最前線で情熱を注ぐ事」と言っていた。
まさに、これこそが国見高校の強さの秘訣だったと思う。

国見時代、正直練習もきつく地獄のような日々だった。
オフは365日でお盆の1日のみ。
それ以外は平日は朝練、学校終了後20時過ぎまでトレーニング。トレーニングの最後は10キロ走。
週末土曜日はバスで遠征し2試合、日曜日は4試合だ。
今振り返って考えても本当に辛かったし、よくやれたなと思う。
そんな中、春休み、夏休み、冬休みはバスで遠征に出掛ける。
一番遠い遠征先は(長崎から)新潟だった。
一晩中走り続けるバスの中、自分達は座席で睡眠を取る。
夜中ふと目が覚めると、ハンドルを握り運転し続ける小嶺先生の背中が暗闇のバスの中、ボンヤリ見える。

全国高校サッカー選手権大会。
勝負の懸かる最後の最後で小嶺先生の背中が皆の脳裏に甦る。
『小嶺先生の為に』。国見の全選手が最後はこの気持ちで戦ってたと思う。
だから国見は強かった。

プロになって色んな外人監督の下でもプレーした。
中には明らかに金稼ぎのみに来ている外人監督もいた。
「プロだから」「金貰ってるんだからやれ」確かにプロとして当たり前の普通の事かもしれない。

しかし国見高校で過ごした3年間があるだけに、やはり監督の為に戦いたいと思う気持ちは消えなかった。
監督というより、情熱を注いでくれた人の為に最後は戦いたいと思う。


最前線に立ち情熱を注ぐ事はどんな社会、分野でも大変だ。

大変だからこそ人は付いてくる。

恩師.小嶺先生から大切なものを改めて教えて頂いた気がする。


心から感謝したいと思う。


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