「ねえ保乃ちゃん〜聞いてる??」
そこさくを見終えたお昼、恋人である保乃ちゃんがずっと無言で黙々と掃除をしている。
なぜいきなり掃除し始めたのか、よく分からない。
「いや〜、保乃ちゃんのセリフ可愛かったなぁ、、「保乃、恋してたんだなって」ってなにあれ〜」
褒めてもダメか。目すら合わせてくれない。
「ねーえー、私なんかした?」
最終手段。保乃ちゃんの真ん前に立つしかない。
「...はぁ、」
ため息をついた保乃ちゃんは私の肩を押して壁に追い詰め、ドンッと手をついた。私が妄想したシチュエーションと同じ状況...??
保乃「こうやって強引にされるのが好きなんやろ?」
ひかる「え?」
腰に手を回されて顔が近くなる。
やばい、、ドキドキする。
保乃「りなおくんとほの、どっちがキュンってきた?」
ひかる「それは、も、もちろん...保乃ちゃんだよ」
保乃「ほんとに?」
ひかる「うん、ほんとに」
保乃ちゃんは安堵した表情を浮かべて私をぎゅっと抱き締めた。
保乃「ほのな、ヤキモチしちゃった」
ひかる「え、」
保乃「ひいちゃんの上目遣いを見れるのは恋人である保乃だけって思ってたのに...」
ひかる「ごめん、保乃ちゃん」
保乃「壁ドンされたかったならはよ言ってや...」
ひかる「でも、保乃ちゃんそういうの嫌かなって」
保乃「嫌なわけないやろ。ひいちゃんの頼み事は全部聞くし必ず叶える。」
ひかる「保乃ちゃん...」
体を離して向かい合わせになる。
恥ずかしくて顔見れないよ...
保乃「なぁ、こっち向いて?」
ひかる「っ、」
保乃ちゃんは優しく両手で私の顔を上に向けさせた。
やばい...キュン死しちゃいそう。
保乃「んふふ、顔真っ赤やで」
ひかる「保乃ちゃんっ、私、んっ...」
私が照れているのを無視し、ちゅっと口付けをしてきた。
保乃「ひかる...好き、大好きやで?」
彼女のずるいところはここだ。
普段はあだ名で呼んでくるのにいきなり呼び捨てとか
心臓が止まってしまうじゃないか。
ひかる「私も好き、」
保乃ちゃんはにっこりと微笑んで私の首筋に顔を埋めた。
ひかる「んふふ、くすぐったいよ〜保乃ちゃん笑」
保乃「もう離れへん!」
ひかる「えぇ!?それは困るよ〜」
保乃「ずっとくっついてた〜い...」
かわいい。こんな癒しボイスを聞けるなんて私幸せ者だな。
ひかる「ねぇ保乃ちゃん?」
保乃「ん〜?」
ひかる「何年後も、傍にいてね」
保乃「んふふ、当たり前やろ〜?」
私の頭をぽんぽんしてほっぺたにキスをしてきた。
負けてたまるか!
保乃「んっ、」
ひかる「お返し、」
恥ずかしながら私も保乃ちゃんに口付けをした。
保乃「っ、もう!ひぃちゃんったら!」
ひかる「えっ!?ちょ、降ろして!!」
私を軽々しく持ち上げてメリーゴーランドのようにぐるぐると回っている。
保乃「あはは笑」
ひかる「ちょっと保乃ちゃん!笑 」
保乃「楽しいなぁ〜?笑」
ひかる「んふふ、」
大袈裟かもしれないけど、彼女の笑顔があれば生きていける
それほど大好きなんだ。ずっと一緒にいようね。
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