?「大好き。私と付き合ってください」


小さい頃から私に告白してきてくれる幼馴染。
私のどこが良いのかまったく分からないし、そういう目で見てないから断ってるのにずっと諦めないで告白し続けてくれる。



由依「ごめん、理佐」


理佐「もうなんでええええ」


由依「理佐のことそういう目で見たことないから」


理佐「じゃあ1回見てみてよ」


由依「ん〜、私の中で理佐は大切な幼馴染で終わっちゃうの」


理佐「まじかぁぁ、」


顔を手で覆って落ち込んでいる。

言いすぎたかな、、


由依「理佐、?」


理佐「もういいもん。由依がOKしてくれるまで私告白し続けるからね!!何十年でも!」


由依「そんなに?!ていうか、私のどこが良いの?」


理佐「素直で誠実なとこ!もう全部全部好き!笑」


私の前だけこういう無邪気な表情してくれるんだよなぁ、、


由依「んふふ」


理佐「照れてる?!」


由依「照れてない」


理佐「かわいい」


由依「だから照れてないって!もう帰るよ?」


理佐「はーい、」


理佐は唇をとんがらせながらもバックを取って一緒に屋上を出た。


理佐「由依に好きな人出来たら私泣くからね」


由依「え?笑」


理佐「恋人できたとしても私が奪うから!」


由依「意外とメンヘラちゃんだね」


理佐「由依にだけね〜」


すぐこういうこと言っちゃって、、その言葉がどんどん人を好きにさせていくんだよ??
理佐は鈍感だからファンクラブあること自体知らないだろうな。


由依「有難う」


理佐「うん!」




何回告白されたか忘れたが恐らくこの前の告白から1ヶ月は経っただろう。

しかし、最近理佐の様子がおかしい。


私のところにあまり来ず、他の可愛い女の子とばっか喋っている。

なんでこんなに心が苦しいんだ?
なんでこんなにその子に対して憎んでるんだ?
どうして、?


理佐「由依ごめん!今日夏鈴と帰るわ」


あぁ、私が一方的に振るから飽きたんだね。


由依「うん」


理佐の顔を見ると何故だか胸がドキドキする。

今日の私変すぎ。少し風を感じてこようかな。

私はそそくさと教室を出て屋上へと向かった。

教室を出た時に笑顔で待っていた女の子はきっと理佐と一緒に帰る子だろう。

こんなにもチクチクするのどうして、?
私は理佐のことが好きなの??


曇り空を見るとまるで私の気持ちを表しているようだ。


由依「好きなんだ、」


私だけが幼い頃からずっと見てきた無邪気な笑顔を他の子に見られるって考えるだけで嫌だ。

さっきの心が苦しいももしかして嫉妬なのか?


由依「恋...」


恋。私、理佐に恋をしたんだ。


?「由依!」


ドアの方から私の名前を呼ぶ声が聞こえ振り返ると、そこには今一番会いたい人がいた。


由依「理佐...」


駆け足で私の元に寄ってきた。


由依「あの子はどうしてきたの?」


理佐「断ってきた。今日はごめんって」


由依「...どうして?」


少し嬉しい気持ちもあるがあの子の気持ちを考えてしまう。


理佐「落ち込んでる顔してたから」


由依「え?」


理佐「好きな人が落ち込んでたら放っておけるわけないでしょ?笑」


私の気を知らないで...照れてしまうじゃないか。


由依「ばか、/////」


理佐「んふふ笑」


理佐は私の頭を撫で、抱きしめた。


由依「っ/////」


理佐「なんかあった?」


目の前にいる人に言えるわけないよ。

"貴方のことが好きになりました"って、、、


由依「好きな人できた」


理佐「えっ」


いきなり体を離され、世界が終わる顔をしている。

理佐「まじ、?」


由依「まじ」


理佐の目を見ると涙が溜まっていくのが分かる。


理佐「どんな人、?」


由依「一言で表すとしたら私のことをずっと好きでいてくれてる人かな」


理佐「私のライバル、、」


由依「ふふ笑」


理佐の目から頬に涙が伝う。


由依「渡邉理佐さん」


理佐「はい、?」


私は1歩理佐に近寄り、手を取った。

一気に理佐の頬が桜色になっていく。可愛い。


由依「好きです。私と付き合ってください」


理佐「え」


由依「理佐の、彼女になりたい」


泣き止むかと思ったがどんどん涙がダムのように溢れていく。


理佐「私で、いいの、?」


由依「うん、」


私が優しく微笑むと理佐は勢いよく力強く抱きしめてきた。


由依「痛いよ〜」


理佐「大好き」


耳元で言われ、胸の高鳴りがする。


由依「私もだよ...」


体を離し、親指で理佐の涙を拭う。


理佐「私から告白し直していい??」


由依「うん!」


理佐は制服を整え、深呼吸をした。


理佐「今までもこれからもずっと好きです。私と付き合ってください」


理佐は私の前に手を差し伸べた。
答えは決まっている、即答だ。


由依「よろしくお願いします」


理佐「100回目の告白成功した!!笑」


由依「数えてたの?!」


理佐「うん!!」


由依「かわいい笑」


理佐「由依からのかわいいでテスト100点取れる」


由依「じゃあ取って見せてよ」


理佐「ご褒美ちょーだいねっ」


由依「なにがいい?」


理佐「由依からのキス」


由依「はっ?!な、なに言ってるの!/////」


理佐「ん〜?本気なのになぁ」


由依「もう帰るよ!」


理佐「え、ちょっと待ってよ〜」


理佐から逃げるために急いでドアに向かった。


理佐「あ!!!!!」


いきなり大きな声が聞こえ足を止める。


理佐「日差しが出てきたよ!私たちのこと応援してくれてるみたい!!」


由依「ふっ笑」


確かにそうかもしれない。 

"お幸せに"って言ってくれてるのかな。


理佐「神様、誓います!私渡邉理佐は小林由依を一生幸せにし一生離しません!!」


空に笑顔を向けたあと、私に大きくピースをしてきた。

ここも、私もやるしかないか。


由依「神様、誓います。私小林由依は渡邉理佐を一生支え一生大切にします」


理佐を見ると、顔を真っ赤にしていた。


この約束、何があっても守ろう。


私はそう心に決め、理佐の手を取った。



 


end.



……


展開すごく早くてすいません、🙇🏻‍♀️