由依さんと付き合ってから4ヶ月が経った。


高い頻度にわたって、気持ちを伝えてくれるが、キスも手を繋ぐことも恋人らしいことをしていない。


私から言うのもなんだか気恥ずかしい。


ひかる「どうしたらいいんだろ…」


?「どうしたのひかるちゃん」


ため息を楽屋でついていると、私の隣に腰をかけてきたのは渡邉理佐さん。



ひかる「あ…理佐さん」


理佐「由依のこと?」


ひかる「まぁ...はい」


理佐さんは私と由依さんが付き合っているということを知っていて、勘が鋭い。


理佐「悩み事?」


ひかる「はい...まだ恋人らしいことしてなくて...」


理佐「ええまだ?!」



椅子から転げ落ちるくらいに驚かれた。

そんなに意外なのか...理佐さんは由依さんの元恋人だからね。



ひかる「どうしたらいいんでしょうか...」


理佐「甘えても来ないの?」


ひかる「はい、気持ちは伝えてくるんでけど...」


理佐「意外だなぁ、あの人積極的なのに」


ひかる「私の事...嫌いなんでしょうか...」


理佐「えっ、?それはないよ?!」


泣きそうになっているのを気づいてくれたのか包み込んでくれた。


理佐「ひかるちゃん、今から私がすることに驚いて突き飛ばさないでね」


ひかる「えっ?」


何を言っているのだろうか混乱していると突然ほっぺにキスをしてきた。


ひかる「っ/////」


理佐「んふふ笑」


触れたことの無い唇の感触がまだ頬に残っている。


理佐「これで由依が嫉妬してるといいね


耳元で囁かれて、周りを確認する。


すると由依さんと目が合ってしまいすぐに逸らされた。


理佐「じゃあ結果は明日教えてね?笑」


頭を優しく撫でられて微笑まれた。

かわいい...





仕事が終わり由依さんと同棲している家に帰ると、突然ふわっと甘い香りに包まれた。


これ、由依さんに抱きしめられてる...?


ひかる「えっ、と...」


由依「理佐のこと好きになっちゃった...?」


今にも泣きそうな顔で強く抱き締められる。


ひかる「えっ、まって、ちょっと待ってください」


私は由依さんの手を引っ張りソファーに座らせた。


ひかる「あの、由依さんと恋人らしいことできてなくて...それを理佐さんに相談したんです。そしたら、ほっぺにキスされて、由依が嫉妬してくれると良いねって...」


由依「妬いた」


ひかる「へっ?」


由依「妬いたよ。理佐に取られるんじゃないかってヒヤヒヤした...」


ひかる「なんか、すいません。わざと嫉妬させるようなことしちゃって」


由依「...」



由依さんを見ると真剣な顔をしてこちらを見ている。


由依「私こそ、恋人らしいことしなくてごめんね」


ひかる「えっ...」



頬に手を添えてきて、由依さんに口付けをされた

突然の出来事に固まってしまう。


由依「ひかる、大好きだよ」


ひかる「っ/////」


由依「私はひかるの傍にいるから、ずっと、ずーっと」


ひかる「私も、傍にいます」


あまりにもキュンキュンしすぎて鼻血出そうだ。



由依「まって、鼻血出てる!!」



ひかる「はっ?!」


自分の手で鼻を触れてみると、血が出ていた。


由依「あ〜、触んない触んない」


由依さんは急いで、ティッシュを取りに行き私の鼻に抑えた。


言われてみれば鼻血が出ることはおかしくない。


加入前から推してた人にキスされるなんて夢のまた夢だ。



由依「大丈夫?」



頭を撫でられ顔を覗かれる。相変わらず由依さんは優しい。


ひかる「大丈夫です……ありがとうございます」


由依「ん、このままにしといてね」


ひかる「はい、」



優しすぎる、水まで持ってくるとかどれだけ女神様なのか。


ひかる「優しいですね、」


由依「そう?笑、ひかるだけだよこんなに優しくするの」


ベットにダイビングしたいくらい嬉しすぎる。


ひかる「嬉しすぎて死にます、、」


由依「死んじゃダメだよ、笑」


ひかる「んふふ笑」



可笑しく笑うあなたの、傍にずっと、永遠に。



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変な終わり方になっちゃいました、笑