深夜0時が回った頃、私は恋人が帰ってくる家で1人、ソファーに座っている。


クリスマス、もう終わっちゃったじゃん……


「今から帰る」というメッセージが来てから30分くらい経っただろうか。


由依「はぁ…」



ガチャ


 
ドアが開いた音がして、すぐさま玄関に駆け寄ると、恋人は雪が少し乗って乱れている髪の毛をしていた。


?「ごめん、ほんっとにごめん!」


由依「遅いよ、ばか理佐」


顎の前で手を合わせながら必死に謝っている"渡邉理佐"。


私の自慢の彼女だ。


理佐「お願い、許して?」


そんな子犬みたいな目をされたら許せないわけがないだろ!!


由依「分かりました、許します〜」


わざと素っ気ない態度を示してリビングへ向かった。


理佐「もう待ってよ、」


理佐はコートを脱ぎ、私の横に腰をかけた。


由依「寂しかったんだから…」


今日くらい、素直になろう。


理佐「えっ、」


由依「早く会いたかったの!理佐に」


理佐「かわいい、」


由依「っ、」


そう言うと、私をぎゅっと包み込んだ。

いきなりで思わずキュンと、胸が鳴る。


理佐「今日はなんか素直だね。珍しい」


由依「ダメなの?」


理佐「いや、そんな訳ない。嬉しいよ」


頭を撫でられ、もっと強く抱き締められる。


理佐「由依に、プレゼントがあるんだ」


由依「え?本当に?」


理佐「うん。結構人気だったから、1時間も並んじゃったよ、笑」


由依「並んで遅くなったの?」


理佐「あ、まぁ...うん」


何だそれ。好き募る。


由依「ありがとう」


理佐「ま、まだあげてないよ!感謝を言われるのは早いから」


由依「んふふ、そうだね」


理佐は私の体を離すと、カバンの中からオシャレな箱状の物を取り出した。


理佐「開けていいよ」


箱を渡され、そっと開けるとそこにはいかにも高級そうなネックレスがあった。


由依「理佐...」


理佐「由依に似合うかなって思って」


由依「嬉しい、」


理佐「ほんと?!」


由依「うん、ありがとう理佐」


理佐「はは笑、そんな顔しないでよ笑」


きっと理佐の目には感激している私が映っているだろう。


理佐「付けてあげるから、床に座って?」


理佐に言われ、ソファーから降りる。


理佐「これね、意外と高かったんだよ」 


由依「それ自分で言う?笑」


理佐「あはは笑」


ネックレスを首に回され、理佐の指が首に当たる


理佐「ちょっと待ってね〜」


鼻歌を交じりながら、真剣に付けてくれている。


理佐「でけた!」


由依「お、みたいみたい」


目の前にあるコンパクトサイズの鏡を見る。


由依「え、良い」


理佐「でしょ?やっぱ私センスあるわ〜」


由依「ね、さすが理佐」


理佐「大切にしてよ〜??」


由依「当たり前だよ」


私は理佐の隣にまた座った。


由依「大好き」


理佐「え...んっ、」


理佐の驚いた顔にキスをした。


由依「んふふ笑」


理佐「それはずるいよ...////」


理佐は不意打ちに弱いため顔も耳も真っ赤になっている。


私は目が合っている理佐に微笑み、
優しく抱きしめた。





……



𝐌𝐞𝐫𝐫𝐲 𝐂𝐡𝐫𝐢𝐬𝐭𝐦𝐚𝐬!!

 例年とは違った街ですが、特別な日ということは変わりないですね☺️(?)


本当に最近冷えているのでお身体暖かくしてお過ごしください。