ひかるsaid


ひかる「ただいま〜」


?「わー!ひかるー!おかえり!!」


義姉たちと暮らしている家のドアを開けると駆け足で私を迎えに来て、さっそく髪の毛をぐしゃっとされた。

 
血が繋がっていないお姉ちゃんと暮らし始めてから2年が経った。


1年前に両親が不慮の交通事故が原因で亡くなったのだ。


大切な人を失ったことが悲しくて、落ち込んでいる私にきっと理佐お姉ちゃんは私を心配して愛でてくれているんだろう。
 

?「もー、理佐やめなって。ひかる怒るよ?」


理佐お姉ちゃんに続いて、私の元に来たのは由依お姉ちゃん。


理佐お姉ちゃんと由依お姉ちゃんは双子の姉妹で、いつもよく口喧嘩をしているのを見かける。


ひかる「本当だよ、もう私高校生になるんだから、恥ずかしいの」


理佐お姉ちゃん「あはは笑、可愛い〜」


ひかる「からかわないでよ!!」


由依お姉ちゃん「可哀想だね〜、」


由依お姉ちゃんも私のことを子供扱いしてくる。
理佐お姉ちゃんよりかはましだけど。


理佐お姉ちゃん「私と由依どっちが好き?」


ひかる「由依お姉ちゃん」


理佐お姉ちゃん「えっ、そんなぁひどいよー」


ひかる「愛でてくれるのは嬉しいけど、理佐お姉ちゃん過激なんだもんいつも」


理佐お姉ちゃん「え〜そう?」


由依お姉ちゃん「そうだよ、本当にひかるのファーストキス奪いそうで怖いよ」


理佐お姉ちゃん「んふふ、奪うつもりだけど?」


ひかる「はっ?!やめてよ!」


するとキス顔で私の方に向かってきた。


ひかる「やめてやめて!私は好きな人とするの!」


理佐お姉ちゃん「え、いるの?」


由依お姉ちゃん「いるの?」


2人は絶望した顔で私を見ている。


ひかる「い、い、いるよ!!いるいる!」


理佐お姉ちゃん「ふーん、誰?」


ひかる「聞いてどうする気なの」


理佐お姉ちゃん「会いに行く」


由依お姉ちゃん「やめなよ、怖いよ」


ひかる「もう、何があっても言わないから!」


私はそう言って、リビングのソファーへと座った。


理佐お姉ちゃん「分かりましたよーだ。だけど私はひかるの好きな人よりも好きな自信あるもんね」


由依お姉ちゃん「私の方があるし」


理佐お姉ちゃん「私だし!!」



あー、また口論始まっちゃったよ。



由依お姉ちゃん「理佐だとしても、ひかるが好きなのは私だし〜」


理佐お姉ちゃん「ちっ」


由依お姉ちゃん「こーわ、ひかる今の聞いた?」


ひかる「う、うん。聞いたよ」



理佐お姉ちゃんは拗ねたのか、部屋の片隅に座り込んでしまった。


私はその姿に少し可哀想だなと思い後ろからギュッとした。


理佐お姉ちゃん「?!」


ひかる「理佐お姉ちゃんも由依お姉ちゃんもどっちも好きだよ。いつもありがとう」


理佐お姉ちゃん「えっ、かわいい」


由依お姉ちゃん「ひかるー!!」



えっ?



理佐お姉ちゃん「ひかるー!!」



思ってたのと違う。


2人は私を今でも食べるような顔をして抱きしめてきた。

うぅ…苦しい。












理佐お姉ちゃん「ひかるしか勝たん〜」





end.



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uolci78140777 さんからのリクエストでした。


思ってたのと違う気がする場合がありますがそこはお許しください🙇‍♀️(語彙力)


リクエストありがとうございました!