好きな人に振られてしまった。

勇気を出して想いを伝えてたのに、「恋愛として見れない」って言われて、、当たり前だよね。

同性から好きって言われたら困るよね。

ごめんね、理佐。困らせちゃって、



ガチャ



体育館倉庫で体育座りをしながら涙を流していると誰かが入ってきた。


?「先輩、」


声からして、ひかるちゃんだろう。

優しいから来てくれたのかな...


由依「ごめん、今はちょっと...」


私の言葉を聞いたひかるちゃんは隣に座ってきた


ひかる「...振られても諦めたらダメですよ」


由依「えっ?」


ひかる「理佐先輩から聞きました。由依を振ったって、私その言葉聞いた時心の底から苛立っちゃいました」


由依「どうして?」


ひかる「私の大好きな先輩を振るんじゃね〜って笑」


ひかるちゃん、今その優しすぎる言葉は反則。


由依「うぅ...」


ひかる「えっ?!す、すいません!!」


私の涙を見て慌てている。


由依「ごめん...」


ひかる「まって、泣かないでください」


不器用ながらも、背中や頭を撫でてくれている。

良い後輩もったな、本当に。


由依「ありがとう...ひかるちゃん、」


私はちゃんと目を見て、感謝の言葉を言った。


ひかる「先輩」


すると私を上から抱きしめてきて少し驚く。


ひかる「涙よ涙よ、飛んでいけ〜」


え、なに可愛い。

背中をゆっくり摩ってくれている。


ひかる「...あの、由依先輩のことが好きです」


いきなり好きと言われてドキッとする。


由依「私も好きだよ」


ひかる「そうじゃなくて、」 


由依「ん?」


体を離され、真剣な目で見られる。


ひかる「先輩が理佐先輩に抱いている方の好き、です/////」


由依「えっ/////」


ひかるちゃんも顔が赤くなっているため、私もつられてしまう。


ひかる「あ、え、えっと、こ、これは、冗談です!!冗談冗談!!えへへ?笑」


嘘つくの下手だよ、ひかるちゃん。涙出てる。


由依「そうだよね!、びっくりした〜笑」


ひかる「はい、驚かせてすいません」


由依「ううん。だけど、嘘でもそんな真っ直ぐに気持ち伝えられたらひかるちゃんのこと好きになりそうだな、」


ひかる「えっ?!」


目を見開いている、本当にわかりやすい子。


由依「んふふ、一緒に帰る?」


ひかる「はい!!帰ります!!」


由依「元気出させてくれたお礼として」


ひかる「じゃあこれからもたくさん元気出させますね」


本当にかわいいなこの子は笑


由依「承知致しました〜」


ひかる「これで涙拭いてください」


由依「え?あ、ありがと」


涙を何で拭こうか迷っていたらひかるちゃんがタオルを差し出してきた。


優しくてかわいい後輩とか何なんだ。神か?


ひかる「行きましょう?」


ひかるちゃんは私のスクールバックを持って歩き出した。


立ち直るのは時間がかかるけどひかるちゃんに恋心を抱くのはそう長くないだろう。




end.