由依said


由依「理佐、ダンス少し合わせない?」


理佐「うん、いいよ」


みんなが帰る、けど私は勇気をだして理佐を誘った。

誘ったのは、理由がある。

まだ、一緒にいたいから...明日からだいぶ休業がある。私は遊びに誘う勇気なんてない。


理佐「心配だった?」


由依「え?」


理佐「ダンス、由依から誘ってくるなんて珍しいじゃん」


由依「うん、まぁ...そんな感じ笑」 


好きな人に、本当のことなんて言えない。


理佐「じゃあやろっか、携帯で音楽流すね」


由依「うん、ありがと」 


目の前にある鏡越しから理佐を見る。
ダンス着の腕を捲る姿に胸が高鳴る、


私がずっと視線を送っていたせいか目が合ってしまった。


由依「っ/////・・・」


理佐「顔赤いけど熱ある?」


由依「えっ?だ、大丈夫だよ」


理佐「そう?なら良いけど...無理しないでね」


由依「うん、ありがとう」


理佐は私が1人のとき、初期の頃からずっとそばに居てくれた。私はそんな理佐に好意を持ち始めた。積極的にアピールをしているつもり、、だけど鈍感すぎるのか全然私の気持ちに気づいてくれない。


理佐「じゃあ、流しま〜す」


音楽に合わせ、振り付けを踊る。

今日、理佐がハーフアップでダンスレッスンをやるもんだから、私は新しい振りが頭に入らなかった。休憩中に頑張って理佐に似合ってるよって言おう。と、思っていた。


けど、休憩中、みんなが理佐のことを写真に収めるから、理佐は嫌がって普通に髪の毛を下ろしてしまった。


また、ハーフアップしてくれないかな...


理佐「おーい」


由依「え?」


理佐「大丈夫?棒立ちだけど笑」 


由依「あ、ごめん。大丈夫だよ」


理佐「嘘つけ、何か悩んでたんでしょ」


さすが渡邉理佐だ。勘が鋭い。


由依「いや...別に」


理佐「私に何でも言ってよ、由依」


下の名前を呼び捨てにしてくる所...普段は"こば"と呼んでくるのに2人きりになると"由依"になる。ずるいよ、理佐はずるいやつだよ。


私はレッスン着をぎゅっと握りしめる。


由依「ハーフアップ。また見たいなって...」


一語一句、理佐に伝わるように言葉を紡ぎ出した


理佐「え?笑、そんなこと?笑」


そんなことって...私にとっては大事なんだよ。


理佐「そんな由依に言われたら毎日するしかないじゃん」

由依「えっ...」


なにそれ、変な期待させないでよ。

すると理佐は腕に巻いてたヘアゴムで綺麗に髪をまとめ出した。


理佐「じゃあ、由依はポニーテールしてよ」


由依「えっ?!」


理佐「由依のポニーテール好きだから」


私は思わず"好き"という言葉に反応してしまい体が熱くなっていく。

理佐は結びながらこっちを見た。やばい、顔赤くなってたらバレてしまう。

私は結ぶふりをして反対側を見た。


理佐「お願い、結んでよ」


由依「結んでんじゃん」


理佐「結ぶふりしてるじゃん笑」


由依「なんでそんなに分かるの」


理佐「だって鏡から見れば丸見えだもん」


由依「もうっ...」


理佐「あはは笑」


私はポケットからヘアゴムを取り出し、手際よく髪をまとめた。


由依「はい、これでどう?」


理佐「うん、やっぱりめっちゃ可愛い」


由依「なっ、ば、バカじゃないの!/////」


理佐「なんでバカになるの笑」


由依「いきなり可愛いなんて言われたら誰でも照れちゃうでしょ...」


理佐「今のは口から無意識に出てきた言葉だよ」


由依「へっ?」


理佐「なーんも、冗談だよ笑」


それはそれで傷つく...私の気持ち知らないくせに...早く気づいてよ、この鈍感野郎。


理佐「ほら、どう?ハーフアップ上手くできた」


由依「似合ってる...」


理佐「ありがと、なんか気恥ずかしいね」


理佐は私の目を見ながら可笑しく笑う。


理佐「さ、続き踊ろっか」


由依「...うん」



分からなかったところ追い付けれなかったところなど理佐から1時間以上教えてもらった。


由依「本当、ありがとう」


理佐「別に、助け合うのが絆でしょ?笑」


由依「んふふ笑、確かに笑」


理佐「じゃ、帰ろっか」


由依「うん、」


私はヘアゴムを外そうと手に頭をかけた瞬間、理佐は私の手を掴んだ。


由依「え...?」


理佐「まだダメ、お別れするまで解いちゃダメ」


由依「...分かった」


理佐「うん、」


まだ解いてはいけない何かがあるのだろうか、
私は疑問に思ったまま、カバンにある方に歩き出した。


しかし、ビニール袋が置いてあるのを知らずそれを踏んでしまい転びそうになる。


由依「わっ!」


理佐「危ないっ」


しかし、理佐が支えてくれたのか私は体を床に打たなくて済んだ。

理佐と目が合う。まるで時間が止まったように長く目が合った。


由依「/////」


理佐「あ、ご、ごめん/////」


理佐が私の体を離し、歩き出す。

しかし私は勝手に足が動いてしまい、理佐の背中に抱きついてしまった。

なにやってんだ、私は。


理佐「由依?」


由依「気づいて...」


理佐「え、?」


由依「私の気持ちに気づいて...」


理佐「気持ち?」


由依「ずっとアピールしているつもりなのに理佐は全然気づいてくれない。鈍感すぎる」


理佐「えっと...」


由依「すき...理佐のことが好き」


私はとうとう言ってしまった。
理佐の反応が怖い。嫌われるかもしれない。


理佐「由依、1回体離して?」


あーあ。こんなの絶対嫌いになられた。
終わった。私の人生は終わったんだ。


私はゆっくり理佐の体を離す。


理佐「全然、気づけなくてごめん。由依が私を想ってくれるの嬉しい。めっちゃ嬉しいよ。まるで夢みたい、、私も由依のこと好きだから...」


由依「ぇ?」


思いもよらなかった言葉に私は顔を上げて理佐の目を見た。


理佐「あの、さ。つ、付き合わない?」


理佐は頬をピンクにし首を触りながら告白というものをして来た。

こんなの返事は決まってる。


由依「私で、良かったら」


理佐の前では冷静さを気取っているけど胸の中では騒ぎがすごくなっている。


初期の頃から好きだった人と結ばれるなんて...
神様、ありがとう。


理佐「じゃあ、よろしくお願いします...」


由依「こちらこそよろしくお願いします」


客観的に見ると、2人はただの人見知り。初対面だと思われるだろう。


理佐「ふふっ笑」


由依「ははっ笑」


なんだか、この空気感が重かったのか2人は同時に吹き出してしまった。


理佐「他のメンバーには内緒にしようよ」


由依「うん、言ったらなんかあとからやばそうだもんね」


理佐「そう、じゃあ...約束」


理佐は右手の小指を私に差し出してきた。


私は、"理佐と末永く幸せになれますように"と
密かに願いを込めながらその小指を握った。



end.


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約2ヶ月ぶりの、小説更新となってしまいました。

お待たせしてしまって申し訳ないです。

りさぽん...最近SNSなどに流れてきて私も完全に沼に入ってしまいました。。。


ぽんがずっと好きなのにりさはぽんの想いに全然気づかない鈍感…たまらないですね笑


早く気づいて付き合えよって思ってます…笑笑



またこれから頻度が激落ちする可能性があります。本当にすいません🙇‍♀️