ひかるsaid


中華料理屋さんに着き、私たちは角っ子の席に座った。


由依「なにがいい?」


ひかる「由依さんのおすすめは何ですか?」


由依「ん〜、私のおすすめかぁ...やっぱりラーメンセットかな」


メニューに向かって指を差したのは、チャーハン・ラーメン・餃子が一緒となっている"ラーメンセット"という項目だった。


ひかる「私こんなに食べられないです…笑」


由依「少食だもんね、半分こする?笑」


ひかる「けど、由依さんはなにが頼みたかったんですか?」

由依「麻婆豆腐かな、食べたことないし」


ひかる「じゃあ私ラーメンセットやめて、餃子10個だけのやつにします!由依さんが食べたいのがあるし…」

由依「大丈夫だよ?私麻婆豆腐とひかるが食べられなかったやつ食べるし」


ひかる「だけど…」


由依「お腹すいてるからいいの。遠慮しないで?笑」


由依さんはそう私に微笑むと、店長を呼んだ。




ひかる「いただきます」


由依「いただきまーす!」


私は1口、醤油ラーメンをそそると、口の中に香ばしい香りが広がった。


ひかる「ん〜!美味しい…」


由依「でしょ?笑、麻婆豆腐も美味しいよ。食べる?」


ひかる「はい…!」


スプーンごと渡されたけど、これは間接キスだよね…?

私は変な意識をしてしまい、顔が赤くなっていく。

由依「ひかる?」


ひかる「っ///、あ、はい!//」


由依「大丈夫?笑、顔赤いけど熱でもあるんじゃないの?」


ひかる「い、いえ!大丈夫です!」


私はなにも考えず、スプーンで麻婆豆腐をすくい、口の中へ入れた。


ひかる「ん!美味しい!」


由依「だよね?!笑、これめっちゃ美味しい、」



食べ終わり、会計は由依さんの奢りだった。


ひかる「お会計、ありがとうございます…!」


由依「ううん。お金ってなにに使えばいいか分からないからさ笑」


ひかる「そうですかね?笑、私なんかぬいぐるみとかショッピングモールで見かけたら衝動買いしちゃいます笑」


由依「ひかるらしい笑、夜景見に行こっか、言いたいことがあるし…」


言いたいこと…?別れ話とか嫌ですよ…?




人気夜景スポットに着くと、普段は人が多いはずなのに、今日は何故か数人しかいなかった。


私たちは大きな柵に、手をかけた。


ひかる「すごい...めっちゃ綺麗...」


由依「だね...来てよかった」


私に相槌を打ってくれると、由依さんが深呼吸をした。


由依「ひかる...」


私は首を傾げると、由依さんは私に真剣な目を向けてくれた。


由依「...いつもありがとう」


ひかる「え?///」


由依さんからそんなことを言われ体が熱くなるのが分かる。


由依「いや、その...今日3ヶ月じゃん?」


目を逸らし、下を俯いて指をモジモジする由依さんが急に愛くるしくなった。


ひかる「照れてるんですか?笑」


由依「ち、ちがうよ!だ、だからその...これっ、書いてきたから良かったら読んで欲しいなって////」


カバンから取り出して私に渡してきたのは手書きの手紙。


ひかる「えっ?いいんですか?」


由依「う、うん...///」


まだ顔赤い...笑    


私は自分のカバンにしまい、少し身長が高い由依さんの目を見た。
 

ひかる「嬉しいです!ありがとうございます////」


由依「可愛い、」


由依さんはそう言って私の頭を撫で、ゆっくり抱きしめてくれた。

初めて由依さんとハグした...


由依「今日の髪型可愛いよ」


由依さんは耳元で囁き私は胸のドキドキが高鳴る。聞こえちゃうよ、


ひかる「大好きです...////」


由依「ありがとう」


やっぱりいつもその返答だけ...


由依さんは私の体を離し、手を私の頬に添えてきた。


ひかる「え?////」


指が耳に触れる...っ、こんなんドキドキしない以外ないよ...////


由依「私も、ひかるのことが大好きだよ」


真剣な目で言われ、私が目を見開いたら微笑んで、そのまま私の唇にキスをしてきた。


一瞬なにごとかと思ったけど、目を開いたら由依さんの顔が近くにあり、本当にされているんだな、と実感した。


ひかる「...由依さん、っ/////」


唇を離され、由依さんの顔を見ると私と同じく顔が真っ赤だった。


由依「あっ、ご、ごめん/////」


ひかる「いえ...初めてです///」


由依「え?」


ひかる「あ、その...ちゅーが...?」


由依「ふふ笑、ひかるの初めては私がもらったってことか...」


ひかる「そ、そういうことになります...////」


由依「照れてる...笑」


ひかる「由依さんもさっき顔真っ赤じゃなかったですか!」


由依「まあまあ怒らないで?笑」


ひかる「怒ってません!もう...」


由依「あ、見て。スカイツリーがライトアップされてる」


可笑しく笑われ、由依さんは東京スカイツリーに指をさした。


ひかる「本当だ...すごい青...」


由依「なにその変な感想、笑。今度行く?」


ひかる「え、?」


これはデートのお誘い??


由依「でもダメか...ひかる高所恐怖症って言ってたもんね」


ひかる「い、いえ!行きたいです!」


せっかくのお誘いを断る訳にはいかない。


由依「行ってもいいけど無理は禁物だからね」


そう言って心配してくれる由依さんは私は一番好き。


ひかる「はい!」


由依「じゃあ明日も仕事あるし、そろそろ帰ろっか?」


ひかる「そうですね、帰りましょう!」


私は由依さんの手を握った。


ひかる「あの、さっきの言葉もう1回言ってください!笑」


由依「もう恥ずかしいからまた今度」


ひかる「え〜」


由依「私にもタイミングっていうものがあるんですぅ〜」


ひかる「むぅ...聞きたかったのに...」


私が頬を膨らませると、由依さんはこちらを見て笑った。


ひかる「な、なんですか!!」


由依「いや、好きだな〜って、思っただけだよ」


ひかる「も、もう////」


由依「かわいっ」



こんなやりとりをしながら、私と由依さんは東京の街の中へと消えていった。



end....



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最近森林コンビが好きなんです!!

 



上の写真とかもう鼻血でそうでした(やばすぎ)


とりあえず姉妹感とカップル感が半端ないですね😇


できればこの逆バージョンも見たいです🥰