友梨奈said


葵が欅に戻ってきてから葵は色々なメンバーに絡まられるようになった。


そのおかげで、あまり喋れないし、2人きりになれるのは夜。同棲している家だけ。


メンバーはには内緒でバレないように喋らないようにしてるけど、理佐とかふーちゃんに笑顔向けてる姿見ると、我慢できないよ...



今だって、新曲のフリを教えられながら喋ってる。


私は会話の内容がが気になり、少し近寄り見ることにした。



理佐「もう、葵!ちゃんと覚えて?」


葵「分からないんだよ...しょうがないじゃん〜」


冬優花「まぁ熱だったのはしょうがないよ。」


理佐「ん〜、そうだけどさ。葵は記憶力が無いんだよ」


そう言って理佐は葵の頭をデコピンした。


葵「痛い!理佐ひどい!」


理佐「葵が覚えないのが悪いんでしょ」


冬優花「まあまあ、落ち着いて?」


葵「意外と痛かったの!」


葵が足をドタバタさせる。まだまだ子供...笑


理佐「葵ちゃんは、小学生ですね〜!」


葵「んーもう!理佐最低!!」


理佐「ごめんね、葵?笑」


理佐はそう言うと葵の頭を撫でた。


心が痛む、私はこれ以上見てられなくなり楽屋から出た。


私はむしゃくしゃし、髪の毛を掻きながら自動販売機のジュースを買った。



友梨奈「はぁ、」
 


?「てち?」



声がする後ろを振り向くと葵がいた。



友梨奈「葵...理佐とふーちゃんは?」


葵「スタッフさんに呼ばれてどっか行っちゃった」


友梨奈「そっか、」


葵「てち、今日の夜理佐とおぜちゃんでご飯食べてくるね」


友梨奈「っ、うん。楽しんで」



私は葵の顔を見れず早足で楽屋に戻った。


このまま、私達、別れちゃうのかな...?


そのことを考えただけで涙目になる。



?「友梨奈ちゃん、」



イスに座っていると保乃が私の太ももの上に座ってきた。

 

友梨奈「どうした?」


保乃「友梨奈ちゃんこそ、涙出てる」


そう言って保乃は向かい合う形になり、涙が流れる頬を触った。


友梨奈「うわぁぁ」


保乃に優しい笑顔を向けられ、私は涙腺が崩壊し、保乃に抱きついてしまった。


保乃「大丈夫だよ、」


私は保乃の服で声を抑えて涙を流しているけど、みんなにバレないといいな。


一定のスピードで私の背中をポンポンする保乃はとても優しい。


?「友梨奈?笑。なんで泣いてるの?」



顔を見なくても分かる、声が掠れているこの声は理佐だ。


保乃「私がさっき泣かせちゃったんです...笑」


友梨奈「えっ...」


理佐「友梨奈が泣くの珍しいんだけど、保乃は何をしたの?笑」


保乃「えっと...ちょっとケンカしちゃって...」


理佐「ふーん、友梨奈が負けたから泣いたのか」


保乃「はい...」


理佐「なんか面白すぎる笑」


理佐が笑って、足音が遠くなっていった。


友梨奈「ありがと、保乃」


保乃「んーん、なにがあったとは聞かないけど無理しないでね」


保乃はテーブルの上にあったティッシュを1枚取り、私に渡してきた。


友梨奈「ん、」


保乃「あ、友梨奈ちゃん私の服濡らしたな?笑」


友梨奈「あ、ほんとだ。ごめん...」


保乃「全然大丈夫、笑。あ、スタッフさんに呼ばれたから行くね?」


友梨奈「あ、うん...色々とほんとにありがとう」


保乃「いーえ」



保乃は私に微笑み、スタッフさんのところに向かった。


私はここにいてもなにもすることない。


この後、仕事がないため私は先に家に帰ることにした。




家の鍵を開け、静かで暗い部屋を見ると心寂しい気持ちになった。


友梨奈「...葵、まだかな」


あ、そっか。葵、誰かとご飯食べてくるんだっけ、。


私はさっき言われたことを思い出し、余計に気持ちが落ち込んだ。


リビングの電気を付け、冷蔵庫にあった食材で適当に野菜の炒め物を作った。


友梨奈「ん、美味しい...」


我ながら上手くできたなと感心し、テレビを付けると葵が出ているクイズ番組がやっていた。


葵が何やら正解して決めポーズをしている、そんな葵が可愛らしくてつい口が緩む。


友梨奈「ふっ、かわいい...」


テレビにいる葵に夢中になり、ご飯が冷めてしまう。私はテレビを消し、ご飯に集中することにした。


私はお腹が空いていたのか、おかわりまでしてしまった。今はお皿を洗い終え、ソファーでくつろいでる。



ガチャ


鍵が開く音がし、私はスマホに手をかけた。



葵「ただいま〜」


友梨奈「...おかえり」


葵「ごめんね、遅くなっちゃった。理佐が酔っちゃって、家まで送っていったの」



家まで送っていった...

もしかしてその時、2人きりだったの?


友梨奈「...ふーん」



葵はお茶を飲み、私の隣に座った。

すると葵の服からほぼ毎日嗅いでいる理佐の匂いがした。

っ、抱きついたの?


葵「あ、聞いて!おぜちゃんがね面白いこと言って理佐を笑わせたの、そしたら理佐が口からご飯出てきて...笑。めっちゃ面白かったの!!笑」


友梨奈「...あのさ、」


葵「ん、?」


友梨奈「さっきから理佐理佐って、葵は理佐のこと好きなの?」


葵「え?...なに言ってるの?」


友梨奈「葵の体から理佐の香水の匂いがする。それに、葵さっきから理佐のことばっかり...今は2人きりなんだから、、他のメンバーの話しないで...」


葵「ごめん、酔ってる理佐見てたらなんか危なっかしいなって思って。送っている最中に理佐が抱きしめてきたの。慌てて体離したけど...だけど、私が本気で好きなのはてちだけだよ?」


友梨奈「...葵は優しすぎなの。葵は鈍感で天然だから相手はすぐ葵のこと好きになっちゃう。私は葵を取られないように必死なんだよ」


葵「てち...ごめんね。今度から気をつける」


葵はそう言って、私の頬に口付けをしてきた。


友梨奈「っ////」


葵「照れてるの?可愛い...笑」


友梨奈「ばか、」


私は葵の顎を持ち上げ、唇にキスをした。


葵「んっ、」


私は唇を離し葵の目を見た。


友梨奈「まだまだ子供なくせに、」


葵「なっ!てちよりは上です〜!」


友梨奈「まぁそうだけど。精神年齢は私よりも下なんじゃない?」


葵「ち、違うしー」


友梨奈「...お菓子の事になると一生懸命で、特にアンパンマンチョコ。いちばん鬼ごっこが好きで、優しくされるとすぐに上機嫌になっちゃって、怖いことがあると泣き出しちゃって、すぐに誰かに慰めてもらう。こんな人が精神年齢高いと思う?」


葵「っ、言われてみれば全部合ってる。なんでそんなに知ってるの?」


友梨奈「葵の彼女だから。当たり前だよ」


葵「え?」


友梨奈「え?もしかして私の事知らないとか?」


葵「べ、別にそんなことないよ!知ってるよ!」


友梨奈「じゃあ言ってみて」


葵「くすぐりが弱いところ、努力家なところ、弱さを見せないところ!」

葵が片手で数えながら言っている。


友梨奈「それだけ?好きな食べ物は?」


葵「好きな食べ物は...あ!お肉!」


友梨奈「ちがう」


葵「え、この前好きって言ってたよ?」


友梨奈「それは2番目の話。1番目は?」


葵「1番目...」


頭のこめかみを押しながら思い出している。


葵「分からないよ...」


困っている顔が可愛い。


私は葵に近寄り、耳元で囁いた。


友梨奈「葵の手料理だよ」


葵「っ/////」


顔を見ると赤面していくのが分かる。

耳まで赤くなっちゃって...


友梨奈「言ってなかったけど、私は葵がつくる料理がこの世でいちばん美味しい」


葵「やめて/////」


友梨奈「耳、真っ赤だよ?」


私は葵の柔らかい耳を触ると、少し体が反応した。

私は確かめるため、耳をフーっと私の息を吹き込んだ。


葵「んっ」


やっぱり...笑


友梨奈「耳弱いんだ」


葵「よ、弱くないし...」


友梨奈「嘘つき、」



私は葵を押し倒し、葵の頬を抓った。



友梨奈「ねえ、いい?」


葵「明日仕事だから、だめ」


友梨奈「やだ、葵が可愛いのが悪い」



私はゆっくり葵にキスをした。

抵抗してないじゃん...笑




その後、葵に叱られたのはここだけの話。


end....


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ヨーソロー坂道小説 さんからのリクエストでした!

ありがとうございました🙇‍♀️


てちあお、いいですよね😊