由依said
最近、渡辺梨加先生ことぺーちゃんが構ってくれない。
テスト採点も、忙しいのは分かってるけど...
ぺーちゃんは国語科の先生で、よくプリントなどをやると机に手をついて生徒のプリントを上から覗いている。
だからよく私はぺーちゃんの手に文字が書いてある付箋をつける。
私は国語が一番好きだ。
今から国語だけど、さっきから周りの男子生徒達が ぺーちゃんの話をしている。
男1「まじで、渡辺先生かわええ笑」
男2「それな?俺本気で狙おうかな」
男1「でも恋人がいるっていう噂聞いたことあるけど...笑」
恋人、私です。
男2「は?まじ?最悪だ〜」
男1「ははっ笑、どんまい!」
盗み聞きをしているとあっという間にチャイムがなった。
みんなが座ったと同時にドアが開き、ぺーちゃんが教卓の後ろに立った。
ん!?ちょっとまって...、ブラショーツ透けてるんですけど!?え、ぺーちゃん何やってるのほんとに。
周りの反応を見渡すと、ニヤニヤしてる生徒、隣・前後でいじっている生徒がいる。
梨加「静かに〜、じゃあ授業始めます」
一番前の男子生徒がくすくすと笑っている。
梨加「どうしたの?」
男「いや...笑。ブラ、透けてますよ...?笑」
梨加「えっ?あ、ほんとだ.../////////」
ぺーちゃんの顔が赤くなっているのが一番後ろの席から分かる。
先程、休憩時間に喋っていた男子生徒2人は可愛い可愛いを連呼していた。
私はそのことにムカつき、教科書をわざと落とした。
ドンッ
その音に反応したのかクラス全員が私を見た。
梨加「小林さん、大丈夫?」
由依「はい、全然」
ほんとにうざい。
今からでも今の男子生徒殺したい気分だった。
ペーちゃん顔赤くさせていいのの私だけなのに...
プリントが配られ、みんなは静かに問題を解き始めた。
いつも通り、先生が上から順番に覗いている。
私は一番後ろなのでぺーちゃんが来るのが遅かった。
プリントをどんどん解いていると上から付箋が貼られた。
よく見ると少し雑な字で
"ごめんね"と書かれてあった。
だから私は自分の小さな付箋に
"放課後会える?"
と書き、隣の人に見えないようぺーちゃんに見せた。
ぺーちゃんの方を見ると寂しそうな顔をしてから首を横に振った。
私は少し期待させていたので残念な思いより嫉妬の思いの方が強かった。
気だるさがあったほかの授業は全部寝過ごした。
初めてこんなことをしたせいか、授業が終わる度に友達が心配しに駆けつけてくれた。
放課後。
私はぺーちゃんが何をしているのか気になり職員室へと向かった。
こっそり、ドアから見ると隣にいるイケメン先生と楽しそうに喋っていた。
なにも手動かしてないじゃん...しかもあんな楽しそうな笑顔見たことない...
私は拳に力が入り、中にいる先生にぺーちゃんを呼んでもらった。
目が合うととてもビックリしていた、
梨加「どうした?」
由依「ちょっと来て」
梨加「えっ?ちょ、!」
私は容赦なしにぺーちゃんの腕を掴み周りの視線も気にせずに空いてあるであろう放送室まで向かった。
めっちゃ見られたから恋人ってバレるのも時間の問題だろう。
~放送室~
ついた途端、私は鍵を閉めぺーちゃんを壁に押し当てた。
梨加「小林さん?ど、どうしたの?」
すごく驚いた顔をしている。
由依「2人の時は、由依でしょ?」
私は不快な笑みを浮かべ、ぺーちゃんにキスを落とした