愛佳said


朝、目が覚めると頭がクラクラした。


なんとか力を振り絞ってレッスンに来たけどやはり少しダルい。



でも...今日は大事なライブのリハーサルだから頑張らなきゃ。


遅れたらみんなの足引っ張るし...、大丈夫。




TAKAHIRO「じゃあ、始めまーす」



メンバー全員「はい!」



TAKAHIRO「よろしくお願いします」



メンバー全員「よろしくお願いします」



TAKAHIRO「今日は来週のライブに向けてリハーサルをしていきます。前半は風吹かのAメロをやって、休憩入れます。そのあとはBメロからサビの終わりをやってまたそこでも休憩入れます。後半は厳しく指導していきますので承知していきます」



メンバー全員「はい!」





風吹かのAメロか...風吹かはあまり激しくないから大丈夫か...よし頑張ろ...




私は時々、隣にいる理佐に怪しまれたけどなんとか乗り切った。



休憩まであと5分...



だけど、私はクラクラが悪化し、視界も真っ暗になりその場で倒れた。




記憶は理佐が私を横に揺らしたところで切れた。



















愛佳「う...うぅ」




目を開けると、私の家だろうか、見覚えのある天井が見えた。




?「愛佳?愛佳、大丈夫?」



横目で声のするほうを確認するとメンバーである理佐が心配そうな顔をしていた。
 



愛佳「あれ...理佐...リハーサルじゃ」




理佐「休ませてもらった。愛佳の看病するからって、」



愛佳「私の事大丈夫だから...行って?」



理佐「行けるわけないじゃん、熱出してる人放っておける?」



愛佳「熱?」



理佐「ごめん、勝手に熱計っちゃったけどすごい体温だった」



愛佳「な、何度?」



理佐「39.5度」



愛佳「そ、そんな...」



理佐「なんで休まなかったの?」



愛佳「だって...みんなに迷惑かけるかなって」



理佐「無理してレッスンに励む方がみんなに迷惑かけてる。私があとから教えてあげるから」



愛佳「っごめん...」



理佐「ほんとだよ...冷えピタ買ってくるから寝ててね」



愛佳「あ、ありがと...」




理佐が少し微笑んで家から出ていった。






   





頭に違和感を感じて目を開けた瞬間、脳みそまで冷たい感覚に陥った。





理佐「あ、起きた?」




愛佳「あ...うん」




理佐「勝手に貼っちゃったけど大丈夫だった?」




愛佳「全然、ここまでしてくれてありがとう」




理佐「ううん、たまには甘えてくれてもいいんだよ?」



愛佳「でも恥ずかしいよ...」




理佐「愛佳は可愛いね、」



愛佳「そんなことないよ、笑」



理佐「私なんかなんの許可も取らずに勝手に行動するし笑、さっきもそうだよ、勝手に愛佳の体温測ったし勝手に冷えピタだって貼った。愛佳はいつでも遠慮しがちなんだよ。今回だってそうじゃん、無理してレッスンに励んで、誰にもこのこと言ってないでしょ?」



愛佳「う、うん...」



理佐「これからは誰でもいいから嬉しいこと悲しいこと些細なことでもいい。絶対に言って」



愛佳「わ、わかった」



理佐「ふふ笑、絶対だよ?約束」




理佐が小指を差し出してきたので私もそれを受け止めるように指を絡めた。






理佐「なんか甘えてみて」




愛佳「え?」




理佐「なんでもいいからっ、」 




愛佳「じゃ、じゃあ...ぎゅー...して?」




理佐「もちろん」




理佐が抱きしめようとしたのでやっぱりやめようと理佐の肩を押した。




愛佳「ちょっとまって...やっぱうつる」




理佐「だめ、言ったことはなしに出来ない」




愛佳「えちょ...」





理佐は私の腕を引っ張りすっぽり理佐の中へと入ってしまった。





すると理佐が耳元で囁いた。






理佐「愛佳..."好きだよ"」







この"好き"はメンバーとしての好きだろうけど、私はものすごくドキドキした。











私が理佐に恋するのはまだまだ先のこと。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




えりー 坂道小説◢͟│⁴⁶  さんからのリクエストでした!!



看病系はやはり難しいですね..😖



だけど成長したと思ったのは私だけですか?笑




頑張った方です!!笑笑




良かったらいいねよろしくお願いします!