理佐said
理佐｢ただいま〜｣
お母さん｢あ、おかえり｣
何故かお母さんが元気ない。
理佐｢なんかあった？｣
お母さん｢理佐も残念する話...｣
理佐｢えっ？｣
お母さん｢座って？｣
理佐｢うん...｣
私とお母さんは向かい合わせでダイニングテーブルに座った。
理佐｢ど、どうしたの？｣
お母さん｢実は...友梨奈ちゃんのとこお引越しするんだって...｣
理佐｢ぇ...｣
言葉も出ないほど驚いた。
お母さん｢お父さんの仕事の転勤だって...福岡らしいよ｣
理佐｢ふ、福岡...｣
めっちゃ遠いじゃん...
お母さん｢今日、友梨奈ちゃんのお母さんから電話かかってきてね...｣
友梨奈...
理佐｢っ、ごめん｣
お母さん｢ちょっと...理佐！｣
私はお母さんの声を無視して2階にある自分の部屋へと駆け込んだ。
理佐｢...うそ...友梨奈やだよ...｣
私は先程友梨奈からもらった方程式が書いてあるノートを見た。
理佐｢こんなの...タイミング悪いよ...｣
私はノートに涙が大量に落ち、すぐさま服で拭いた。
理佐｢もう見えないよ...｣
翌日。友梨奈の顔を見るとすごく悲しそうな顔をしていていた。
学校はいつも通り時間が過ぎ、今日は放課後になるまで時間が遅く感じた。
理佐｢友梨奈...｣
友梨奈｢...ん？｣
理佐｢引越し...するの？｣
友梨奈｢っ、それ誰から...｣
理佐｢お母さん。友梨奈のお母さんから私のお母さんに電話したらしい｣
友梨奈｢なにやってんの...｣
理佐｢友梨奈...行っちゃダメだよ｣
友梨奈｢理佐...｣
理佐｢友梨奈...いやだ｣
友梨奈｢連絡すればいいじゃんか笑、落ち込まないでよ理佐｣
理佐｢だって...小さい頃そばにいてくれた友梨奈がこれからいないんだよ？ずっと一緒だと思ったのに...｣
友梨奈｢大丈夫だよ。大丈夫｣
ぽんぽん
いつもはキュンとする頭ポンポンだけど今は苛立ちを感じさせる頭ポンポンだった。
理佐｢大丈夫じゃないの！！｣
私は友梨奈の手を振り払い、友梨奈の悲しい顔を見て我に返った。
理佐｢あ.....ご、めん｣
私は机の横にかけてあるスクールバッグを持って走って学校を出た。
理佐｢もう...私ばかだ...｣
私は目から涙が落ちた。
？｢理佐！！！｣
えっ...
理佐｢ゆ、りな...？｣
私は後ろをむくと真剣な顔をした友梨奈がいた。
友梨奈｢理佐の気持ちも知らなくて慰めてごめん。理佐のことなんも分かってなかった..幼なじみ失格だ...｣
理佐｢そんな...ことない、！｣
友梨奈｢えっ？｣
理佐｢私も出しゃばりすぎじゃった...友梨奈ごめんね｣
友梨奈｢ううん！！大丈夫！｣
優しく友梨奈は微笑んだ。
友梨奈｢じゃあ帰ろっか、｣
理佐｢うん...！｣
私と友梨奈は隣に並び足を進めた。
友梨奈｢理佐ってほんと泣き虫だよね笑｣
理佐｢え？笑｣
友梨奈｢小さい頃さ、車に轢かれそうになった理佐を私が庇ったじゃん？あの時擦り傷で済んだけど理佐が｢友梨奈が死んじゃったらどうしよ...私友梨奈がいないと生きていけないよ｣って泣きじゃくりながら言ってきた瞬間、すっごい可愛かったなぁ笑｣
理佐｢やめてよ！/////｣
友梨奈｢ははっ笑｣
理佐｢笑、ところで、引越しするのっていつ？｣
友梨奈｢あー、明日｣
理佐｢明日！？！？｣
友梨奈｢うん。明日の朝｣
理佐｢そっか...｣
友梨奈｢欅空港で9時行きの飛行機｣
理佐｢じゃあ送る｣
友梨奈｢理佐は学校あるでしょ？｣
理佐｢明日は休む！｣
友梨奈｢え？笑｣
理佐｢いいの！送りたいから｣
友梨奈｢そっか、笑。嬉しいな笑｣
理佐｢うん笑、みんなにお別れの挨拶してきた？｣
友梨奈｢ううん。引越しすることは秘密｣
理佐｢え？どうして？｣
友梨奈｢内緒、笑｣
理佐｢なんでよ！！笑｣
友梨奈｢ふふ笑、じゃあね？｣
理佐｢うん！また明日！｣
昨日とは違って今日は笑顔で別れた。
方程式が書いてあるノートは習い事があって忙しかったため私は見なかった。
でも...見なかったことに後悔した。。。
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友梨奈said
私は理佐が好き。恋愛対象で。
この前の方程式の問題は意味がある。
それは半分隠したら何かが書いてあること。
答えは...理佐が頑張って解いてくれるかな？笑
引越しても私は理佐を想い続けてるよ。